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【練習】練習についてチームの”考え方”

2023年の練習日程については後日正式に公開されます。このnoteはひとひらの練習についての考え方や方針をお伝えする内容です。細かいお問合せは文末の公式LINEアカウントまで。

「どうしてひとひらを選んだんですか?」とたずねたとき、練習についてのコメントをいただくことが多いです。具体的には、

・練習参加日数に制限がない
・補習がある
・練習動画がある
・県外からの参加を受け入れている

といったものです。
他方、ひとひらは「踊りが難しそう」という感想もいただきます。実際に踊ってみて「難しかった」という声もいただきますが、多くの踊り子さんは限られた練習期間で踊りを覚え、整えてイベントに参加してくだるので、だいたい中難度の踊りのチームだと思ってもらえたら良いかと思います。

以下、ひとひらが”練習”をどのように考え、取り組んでいるのかをお伝えしたいと思います。


練習も”よさこい”の一部

よさこい祭りを観客としてご覧になる方にしてみれば、競演場やステージこそが”よさこい”です。ですが参加する踊り子さんにとっては、必ずしもそうではありません。
期間中、時間を作って練習場所に向かい、いつもの面々と談笑しながら、練習が始まったらピリッとした空気で取り組む。踊りを覚えるために何度も何度も同じ振付を踊って、ダメなところは直してもらい、少しずつ作り上げていく。
こういった踊りを作る過程もまた”よさこい”の一部なんだと思います。
もちろんステージのために練習をしているのですが、我々は練習そのものを「行きたい!」と思えるエンターテイメントなんだと考えているのです。


「頑張ればできる」の難易度にする

簡単に踊れて、楽しく本祭に出よう!というチームもあります。それはそれでとてもいい取り組みだと思います。
ひとひらの場合、ちょっと頑張りが必要なのは間違いありません。とはいえ、めちゃくちゃ頑張らなきゃ踊れないような、例えばすごく体が柔らかくないと踊れないとかいう振り付けはありません。そもそも衣装がスカートなので、そんなに厳しいポーズや動きはできません。
どちらかというと”頭を使って踊る”ような踊り作りをしています。身体能力や体力は、踊り切るには必要ですけど、基本的には「ちゃんと練習して踊り込めば誰でも踊れる」ように設計していあります。


「頑張りたい」を応援する

「よさこい祭りに参加する」というだけで、結構ハードルの高い決断だと思います。ほとんどの踊り子さんが「練習行きたいけど休めなくて」「予定が合わなくて練習にいく回数が・・・・」といった不安を抱えながら参加されています。
そういった不安を少しでも解消すべく、チームのスタッフは踊り子さん一人一人と向き合い、練習に来れる日を確認したり、どうしても予定通りが難しい場合は補習の練習を用意するようにしています。
踊り子さんの「頑張りたい」を応援することが、ひとひらの存在意義だと考えています。受賞チームで踊ったり、前夜祭後夜祭も踊りたいという熱血よさこい人は、そういうチームを選んでバリバリやっていくでしょう。だけどほとんどの人、一般の方はそうではないと思います。普通に仕事や学校があり、あるいはプライベートや家庭のあれこれがある中で「参加できたら楽しそうだな」くらいの、その当たり前に普通の人の「頑張りたい」を応援すること。それがチームとして”本当にやりたいこと”なのです。

だから(当たり前ですが)、事情で練習日数が少ない踊り子さんや、踊りが苦手でとちってばかりの踊り子さんを責めたり詰めたりすることはありません。踊り子さんが「頑張って楽しかった」と笑ってもらえるようなチームでありたいと考えています。


便利なものはは使っていく

ひとひらは発足当初からYouTubeでの動画配信を実施してきました。中でも振付動画は毎年作ってきており、鳴子の鳴らすタイミングやさまざまな角度の映像、特殊な隊列移動や具体的なポイントなどを踊り子さん向けに配信してきました。

県外から参加される踊り子さんにとって、こういった振付動画はとても有益なものになっています。また踊りを作り込む中で「鳴子の向き」「鳴らす/鳴らさない」といった振付情報を整理することで、踊りの質を高めてこれたと自負しています。

この数年では配信技術も進化し、今年からは練習や補習のオンライン配信も可能となりました。
使えるテクノロジーは使っていく。踊り子さんにとって快適になるなら利用するように心がけています。


覚える8割、整える2割

踊りは覚えるまで8割整えるのが2割です。まずは覚える必要があります。

練習のおおまかなイメージ

では「どうやって覚えるのか?」
とっても地道ですが、何度も踊ることで覚えます。踊りを覚えてからでないと”整える”こと自体が難しいので「ざっくり通して踊れるようになる」が最初の目標となるでしょう。
あるていど踊りを覚えたら、何度も踊りながら細かい部分を”整え”ていきます。
何度も踊ることで、同時に体力や持久力を鍛えていきます。

覚えるだけでも結構大変だったりします

チームとしてはとりあえず「踊りを覚える」まで達成できれば、イベントに参加してもOKだと考えています。もちろんちゃんと”整える”まで行ってほしいのですが、たとえば「右腕を上げるところを左腕を上げちゃう(覚えるレベル)」のようなミスと、「鳴子の向きが上か前か(整えるレベル)」みたいなミスは全然違うレベルだと考えています。

いずれにせよ、練習の達成度合いについてスタッフ側がしっかり把握し、サポートしていくことに変わりありません。


スタッフの心構え

踊り子さんを受け入れるスタッフについて最後のお伝えしておきます。
ひとひらのスタッフは有志で構成されています。チームがやりたくて集まっているメンバーであり、それぞれ仕事や年齢は違えど「踊りをよくしたい」という気持ちは同じです。
良い踊りとは「本人が心底楽しいと感じている」ことが第一だと考えています。逆の言い方で表現するなら、振付が曖昧のままイベントに出るのは心底楽しめないのだろうと思うのです。踊りを覚え、身につけて、気持ち良くイベントに挑む。それはきっと「心底楽しい」になると確信しています。

我々は精神論とかではなく、具体的に「踊りのどこを直せば良くなる」だとか「こっちの体の使い方をすれば楽」だというアドバイスをしていく練習スタイルです。

また、練習に来てくれる時間を確保してくれただけでも感謝したい気持ちです。どんな踊り子さんにも、その踊り子さんの人生があるのですから、その一部分をチームに分けてくださっていると考えるようにしています。

そういった心構えのもと、チーム運営をしてきました。
これからもそういうチームでありたいと考えています。踊りの本当の”良さ”は、こういった小さな気持ちの積み重ねに芽生えて花咲くのだと信じています。

ぜひ一緒にお祭りを楽しめるよう、ご参加よろしくお願いします。

2023年度の踊り子募集は終了しました。たくさんのご参加ありがとうございます。引き続きひとひらを応援よろしくおねがいします。


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