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【2024】踊り子さんにとって、どちらがいい?

去年の今頃はまだコロナ禍の残り香が濃くて微妙な雰囲気でしたが、今年はずいぶん景色が違うようです。

2024年度の制作ミーティングがすでに始まっています。いつものように「どうすれば踊り子さんが参加しやすいか?」について知恵を絞るというのが恒例の景色です。

昨年から練習”期間”を少し伸ばし、『全体練習+補習』の組み合わせで踊り子さんをサポートする取り組みを実施しました。予想以上に好評だったので、あらためて解説しておきます。



『全体練習+補習』

土日に『全体練習(振り落とし)』、平日に『補習』という練習方式をとった理由は、基本的に参加できる踊り子さんが土日に集中するからです。以前は平日の夜にも全体練習をしていたのですが、毎回参加するのは難しい踊り子さんが多いのが現実でした。

そこでチーム内のLINEグループで「補習に参加できる日を投票してください」というアンケートをとり、土日に参加できない踊り子さんを中心に週2〜3回の補習を実施しました。補習では土日以上に振り付けが進むことはありません。おさらいと個人練習に場所を提供し、スタッフがサポートするという形です。

この練習方式は土日の練習に参加できない踊り子さんのみならず、初めてよさこい祭りに参加する、初めて踊りをやってみたという踊り子さんにも好評でした。あるいは「もっと沢山踊りたい!」「進んだぶんはちゃんと踊れるようになっていたい!」という熱意のある踊り子さんの練習場所にもなりました。

2024年度も『全体練習+補習』を継続して実施します。


多忙の中で参加される方に優しく

「練習に参加できるか不安」という方は少なくないはずです。仕事が年々忙しくなったり、学校生活とバイトでいっぱいいっぱいだったりで「よさこいどころじゃない」という声をしきりに耳にします。
今年、我々が戦うべき”敵”は、人手不足による多忙です。練習参加日数に制限がない以上、参加してくれる踊り子さんにどれだけ快適な祭りを提案できるかを考えているのです。

ちょっと違う話になりますが、聞くところによると「衣装の布が渡されて『自分で縫ってきてください』というチームがある」そうで。我々からすると「マジで!?」って感じなんですが、コストカットのために仕方なくというチーム事情もわかります。

分かりますが、そこはちょっとお金をかけてでもプロにやってもらった方がいいんじゃないでしょうか。’ひとひら’ではずっとドリームカンパニーさん(受賞チーム多数を担当している老舗衣装メーカー)にお任せして、値段は高くなっても良いものを作ってもらっています。クラブチームで受賞チームでもないのに参加費は少し高めなのには、踊り子さんの利便性をコストにのせているからです。
個別に衣装を裁縫するパーツはあります(スナップボタンと帯)が、裁縫の得意な踊り子さんやスタッフと一緒にミシンを持ち寄って「お裁縫会」を開いたりして。一気にみんなで作業した方が早いですからね。

いずれにせよ、現代に生きる女性は忙しいのですから、時間はとても大事なんだというのがチームの考えです。



踊り子さんにとって、どちらがいい?

色々なチームがあっていいと思います。
’ひとひら’のモットーは『踊り子さんにとってどちらがいい?』を考えることです。

「それって踊りに関係あるの?もっとバリバリ練習して頑張らなきゃ良い踊りにならないよ?」という意見も、あって良いと思います。
ですがこれまで10年以上チームを続けてきて、’ひとひら’は踊りを作っていると同時に、笑顔を作っているとも思えるのです。本番で笑って踊るために、あるいは練習で大声で笑いながら楽しむこと、休憩中におしゃべりして笑い合うような。結果的に踊りが楽しくなって、嬉しさがお客さんにも伝わるような。

そういうやり方でよさこい祭りを作るチームがあってもいい。そういうチームでありたいと真に願いながら活動しています。

これから今年度の情報がリリースされます。内容はそれほど派手ではないかもしれません。派手に見えなくても、チームの信念や地道な努力は誇れるものと確信しています。ぜひ注目していただいて、参加していただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

よさこいチーム’ひとひら’代表 西岡良治
三月吉日



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