ひとひらの、新型コロナへの対応について

最初の投稿がまさかイベント不参加の決定についてとは思わなかった。


だけど仕方ない。現実を歪めるよりは、しっかり受け止めて、ちゃんと次のステージに立てるように生き残ることが大事だ。

よさこいチーム’ひとひら’の本来のモットーは、

「よさこい祭りを永続可能な祭りにしていく」

なので。これは一年目から変わりない’ひとひらイズム’です。


よさこいの活動と感染拡大について

よさこい祭りに詳しくない方に簡単に説明すると、よさこい祭りとはよさこいチームがたくさん集う大規模イベントで、それぞれのチームで踊りも衣装も違うし、練習場所、やり方も違うのですね。なので以下につづく文章は、あくまでよさこいチーム’ひとひら’の考え方であり、他のチームがどうなっているかはわかりません。

ですが、多くのチームが似たような感じだとは思います。

まず、作品(曲&踊り&衣装)ができたら、インストスタッフは踊りを覚える練習を開始します。だいたいダンススタジオや体育館、運動できる施設を使います。
この段階で新型コロナウィルス(以下新型コロナ)の濃厚接触にあたる可能性があります。
実情として鳴子を使う練習をする場合、窓を開け放って練習することはありません。なので三密状態を満たしがちです。

三密

この三密は、3つ揃えば感染リスクが高いという意味なんですが、恣意的にとらえて「3つ揃わなければ大丈夫」ということではありません。要するにインストの振り入れの段階でウィルス感染を完全に防ぐことはできないのですね。もちろんしっかり消毒したり手洗いしたりである程度の予防はできるのですが、例えば練習後の服を洗濯を分けるであるとか、手洗いを30秒やるとか、毎回全員がやれるかというと、自信がない。

そして現時点では、ワクチンができるまで1年程度、特効薬が市場に出回るまで半年以上かかるという見通しです。それまでに感染者が増え続けると、病院の病床を(隔離病棟でなくとも)どんどん圧縮してしまい、しまいに入院できる部屋がない、ICUがいっぱいという状況が目前に迫っています。
そうなったら、例えば交通事故で重篤な怪我をした人が死んでしまうかもしれないし、透析が必要な人が透析できなくなるかもしれない。世の中は新型コロナ以外の病気もたくさんあり、これが医療崩壊という状況です。

専門的な深い話は他に任せるとして、要するにいまは「感染拡大を抑える」ことがとても大事だってことです。


衛生関係の職種に就くスタッフが多い

’ひとひら’は女性の踊り子チームですから、必然的に女性スタッフが多くなったのですが、多くのスタッフは病院や介護施設、保育園や飲食などの仕事に従事しています。これらの職場ではシビアに感染症対策をしているとは思いますが、仮に感染者が出た場合は休職を余儀なくされます。
休職だけならいいですが、現状、感染者が復職できるか微妙な状況です。これはいわゆるコロハラだとか労基違反だとか以前に、対処法がないウィルスにたいする反応として、という意味です。あえてこれ以上は言いません。

なのでもし、よさこい練習でクラスタ感染が発生したら、スタッフは職を失う可能性が高い。当然ながら命の危険もある。

チームはその責任を持てないし、そんなことがあったら多分チームをやれないと思います。
そんなリスクは取りなくないのです、スタッフと会いたいがためにチームを続けてるみたいなところもかなりあるのですから。スタッフのためにも、いまは動くべきじゃないと判断しました。

踊り子さんも同じ

’ひとひら’の踊り子さんは、スタッフ同様に衛生関係の職種の方が多いです。あるいはお子さんと一緒に参加される方、お子さんがいらっしゃる方も多い。

状況は同じです。
もし全体練習が始まって、そこで感染者が出たらどうなるでしょう。

とても残念なことに、高知で感染確認された小学生とその家族は(悪い意味で)社会的隔離され、感染者に対するイジメは止めよと通達が出たのです。それについても、社会の闇だとか悪意とかではなく、対応不可能なウィルスに対する防御反応として理知的に進められたことだと理解しています。

どんな場合であれ、特効薬やワクチンがないなら、感染してはいけません。
当然ながら命を失うリスクもあります。
それをよさこいチームとして責任を持つこともできず、自己責任に任せることもできません。


ワクチンと特効薬が出回るまで

あくまで個人の意見として、新型コロナのワクチンと特効薬はいずれ開発され市場に出回るでしょう。その目処が立つまで、感染拡大を抑えることが人道的に正しいと思っています。
経済的に死ぬという意見は多く聞きます。その意見の中に、新型コロナは高齢者が重篤化しやすく、自分は関係ないかのようなものが多いのですが、確かに重篤化しやすいのは高齢者(50歳以上)かもしれません。ですが問題はそこではないのです、病床圧迫による医療崩壊が最大の問題なのです。

そういう時期に、大人数が集まり、集団感染があったらどうなるかを想像すると、やはり今はやめるべきだな、と。

「当面のイベント不参加」の当面の意味は、ワクチンと特効薬が出回る目処が発表されるまで、です。きっとその頃には新型コロナの感染者も落ち着いて、病床も足りていることを願うばかりです。


最後に

自分はこの判断を苦渋の決断だとは思っていません。むしろ、これから先、より良いチームになり、素敵な作品を提供するためのいいチャンスだと考えています。

2019年の歌詞に、

世界はいま 孤独に揺れ
世界はいま 蕾から花に変わる

我ながら予言の歌を作ってしまったな、嬉しくないが。
だけどこの歌にこんな続きを考えました。

花はいずれ果実となり
果実は種となり大地に沈み
新たな若葉は空を目指す

きっと大丈夫。
地面の下で、リングフィットアドベンチャーでもしながら生き残ろうぜ。

今後しばらくは制作を公表しながらアーカイブする、「一からよさこいのチームつくるよ。」の第二章開幕を宣言して締めとします。

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