210830_雷と虹

乾いた、雷の轟音に起こされる。窓のレースが見たことないほど鮮やかなオレンジ色に染まっていて、布団を抜け出して外を見た。

そこには、境目のくっきりした大きな虹があった。しかも、うっすらもう一橋かかっている。

濃くて分厚そうな灰色をバックに描かれた絵画のような眼前の幻想的な光景に、一瞬息をするのを忘れた。


音に怯える子とトイレを済ませてから窓の前に戻ると、ただグレーの暗幕だけが空にかかっていた。


#日写体記  #エッセイ

オヤツに少し使って、あとは製本貯金してます。書き溜めた短編小説を冊子にまとめるのが目下の夢なのです(*´꒳`*)