コロナに洗脳されてる?

未知の感染症の恐怖は、誰をも洗脳する威力を持っている。
私は突然自分の中に降りてきた使命感から、30過ぎてから看護師になった。子どももいるし、学校に行くお金もかかる、今までで一番勇気のいる選択だった。
それでもどうしても看護師になりたかったのだ。今でも看護師の仕事は自分の転職なのではと思うくらい大好きだ。
しかし、新型コロナが流行りだした頃から、なぜか患者さんに対する気持ちに変化が出だした。
うちは個人のクリニックのため、熱発や風邪症状の患者さんはコロナ対応のために、院外で完全防護対策の上診察している。他の患者さんに感染しないようにと、熱のある患者さんは院内に入ってもらわないように対策している。
それでも気付かないのか、必死なのかわからないが、平気で院内に入ってくる患者さん、外での診察に怪訝な表情を浮かべる患者さん…
そんな患者さんに対して、心の中で、私たちがこんなに大変な思いをして感染対策をしているのに、どうして?という怒りに近い感情が湧いてきてしまう。
コロナ流行前にはなかった感情…
未知の感染症への恐怖はどんな人をも洗脳する力を持っているのだと感じた。

本来は、患者さんの辛さや恐怖を一番に考えなければならない。同時に他の患者さんのことも、そして自分たちの身を守ることも。

私たちは未知の感染症だけでなく、この恐ろしい洗脳とも闘わなくてはいけないのだ。

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