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移動電話にかかってきていた番号を表示しての無言電話

以前、無言電話が続いたことがあった。

しかも、自分の電話番号を表示してかけてきていた。

ようやく携帯電話が普及してきた頃だった。

その当時は、着信拒否という機能はなかったので、無言電話をかけてくる人の番号が表示されたら出ないでいた。

すると、今度は、知らない番号のいろんな人から「この電話にかけたら、一晩付き合ってくれるって聞いたんだけど」とかかってくるようになった。

あまりに続くので、誰からそんなことを聞いたのかと聞いてみた。

「ネットにのっていた」と言われた。

その頃、インターネットもそれほど利用している人はいなかったはずだ。

ネットが何なのか?誰がそんなところに、わたしの電話番号を書き込んだのか?

訳が分からなかった。

しばらくして、番号表示なしの無言電話が増えてきた。

念のために、警察に相談してみた。

「あんたが電話番号をちゃんと管理していないからだ」と言われた。

そして、携帯電話会社に連絡して、無言電話がかかってくると言っているので、何とかしてあげて欲しいと言っていた。

何だか対応がおかしい。

電話番号の管理と言われても、家族知人合わせて5人くらいにしか教えていない。

それ以上、どうやって管理すれば良いのか分からない。

「もう結構です」と警察署を出ようとしたら、住所と電話番号を記入するように言われた。

「ちゃんと管理しなきゃいけないので書けません」と答えると

『こちらは警察ですよ!』と言われた。

「警察だから安全だと安心できないので」と言って、記入しないで帰ってきた。

しばらくして、無言電話は収まったが、それがきっかけで引越しした。


今も移動電話は嫌いだ。

かかってくるのも、かけるのも嫌いだ。

母が亡くなるときに、誰も携帯電話を持っていなかったので連絡がつかなかったことから、家族に緊急の事があった時のために持っただけだった。

だから、1人1台のスマホ時代になっても、わたしにとっては移動電話という認識しかない。

外出先で電話をしなければいけない時は、公衆電話を探して、そこからかける。

自宅では、もちろん固定電話だ。


若い人に哀れだと思われているらしい。

でも、嫌いなんだから仕方ない。

それが、わたしのスタイルだから。



感謝いたします。