【短編小説】タイムトラベラーサトー
「サトーさん、本当にタイムトラベラーなんですか?」
「それ、部長から聞いた?」
「ええ。」
「もうそんな時期か。誰にも内緒だよ。」
会社の懇親会で見かけるサトーさんはどこの部署なのか取引先なのか知らないけど、部長とよく一緒なので何かしら関係のある人だと思っていた。
今日、部長に「サトーさんはタイムトラベラーだ」とこっそり教えられた。真面目な顔で言われて驚いたし、それ以外は教えてもらってない。
「過去に戻って何かを変えると未来も変わる。なんてお話あるよね?」
「はあ。」