私は欲張りだった。意外と星がたくさん見えて嬉しくなった夜。

夜の空気は気持ちがいい。と同時に不安になるような怖さを含んでいる。街灯があって、よく見知った道で、周りの人もいるから安心できているだけなのかもしれない。本来闇の中で唯一光る星や月は、本当に希望の光だったんじゃなかろうか。

頭をもたげて歩いていたら、意外と星がたくさん見えて嬉しくなった。そして未確認飛行物体を見た（笑）星くらいの大きさの白い光が、明らかに飛行機より速いスピードで飛んでいった。。。白い鳥かなぁ？サギ？それにしては高いところを飛んでいたような。

3日後に迫る皆既月食を楽しみに待ちながら、今日の月を見上げる。満月が三日後にしては欠けが大きく感じる月。薄い雲がゆっくりと流れては、虹色のベールを広げているみたい。近くに木星が寄り添っていて、月もなんだか嬉しそう。

月に地球の影がかかる。絶対に見ることのできない(宇宙飛行士は別だけど)地球の外景をこの目で感じることのできる不思議な時間。

占星術では、月食とか日食とか天体が喰われる現象はすごく意味があるんだって。ちょっと不気味な感じはするよね。天体の知識がなかった頃は、赤く染まったり隠れてしまう太陽や月をどんな気持ちで眺めてたんだろう。

知らないから恐れる。
でも知らないから感動できる。

矛盾しているようだけど、私は学ぶことが好きだ。知ると世界の解像度が変わるから。

そしてこの世界はいくら学んでも知らないことが溢れている。

今回は牡牛座の満月。牡牛座は豊かさを司る。分かりやすいのはお金や物。どうしても得ることに必死になって、たくさん所有することが豊かなんだと思いがちになるけれど、「ない」豊かさにフォーカスしてもいいのかもしれない。

物を持たないミニマリストとか流行ってるよね。街灯がないと星がよく見えるよね。

知らないという豊かさ。
持たないという豊かさ。

「ない」は「ある」に変換できるから。

学ぶことがまだ「ある」豊かさ。
スペースが「ある」豊かさ。

豊かさは人それぞれ。
あなたはあなたの好きな豊かさを選べばいい。

なーんてそれっぽいことを言ってみたけれど、私は欲張りだから、お金もほしいし余裕も欲しい。心トキメク素敵な物がほしいけど、スッキリした部屋で過ごしたい。家族や友達とワイワイするのも好きだけど、一人の時間も絶対欲しい。

矛盾だらけでいいじゃないか。どっちかじゃなくて、どっちもでいいじゃないか。

自分の欲望が剥き出しになった満月。

さ、もうすぐ皆既月食始まるよ！