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コトクラゲについて語らせてくれ!パート①クラゲじゃなくてクシクラゲ

アクアワールド・大洗水族館へ行きました。

そう、コトクラゲを見るために。

大洗水族館で見たコトクラゲ♡♡♡

「すごい!生きているコトクラゲを今生この目で見られるなんて😍😍😍きゃー!かわいい〜♡プルプルしてる〜ちょっと動いてる気がする〜!!!」

と私は血が湧くような感動の嵐だったのですが、おそらく普通の人は「ふーん、変なクラゲかー」で終わりでしょう。

ん〜そんなのは悔しい!
コトクラゲがどんなに貴重な生き物なのか!どんなに面白い生き物なのか!

私には皆さんに伝える義務があります(笑)

というわけで、今回は3回に渡って今すぐあなたも見に行きたくなる!コトクラゲの魅力をお伝えします。

ここがすごいぞ、コトクラゲ!

パート①クラゲじゃなくてクシクラゲ

どうしてもこのお話をしなくてはなりません。

コトクラゲはクラゲ(刺胞動物)ではありません。クシクラゲ(有櫛動物)の仲間です!

クラゲとクシクラゲ

クラゲ(刺胞動物)とクシクラゲ(有櫛動物)はどちらも半透明でのんびり浮いていて、とても似ています。名前まで似ています。区別がつかないのも仕方ないです。

でも分類的にはまったく異なる生き物!どのくらい違うかというと・・・人間とクラゲくらい違う(笑)

動物界の系統樹

上の図のように地球に存在する多細胞動物は体のつくりの違いによって、約30のグループ(動物門)に分けられます

私たちが一般的に動物と思っている[魚類・鳥類・両生類・爬虫類・哺乳類]はすべて“背骨がある”という特徴で脊椎動物門という1つのグループにまとめられます。

一方、クラゲとクシクラゲは・・・刺胞動物門有櫛動物門
動物門レベルで体のつくりが異なるグループなのです!!!!!

それどころか最近の遺伝子の研究で有櫛動物門は、どの動物門とも似ても似つかぬことから分類学に混乱をきたしています(笑)

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ではクラゲとクシクラゲは何がちがうのか?名前を紐解いてみるとよく分かります。

刺胞動物(クラゲ)・・・・・(カプセルに入った毒針)を有する動物
有櫛動物(クシクラゲ)・・・のような板の列をする動物

クシクラゲは刺胞を持っていないので刺しません!

その代わり、8列の櫛板(櫛のように並んだ繊毛の束)を持っていて、この櫛板を動かして泳ぎます

クシクラゲ類

一般的なクシクラゲは櫛板を使って泳いで暮らしています。
しかし、コトクラゲはその最大の特徴である櫛板がない!!!

クシクラゲの中でも、泳ぐのをやめて底生生活を選んだ変わり者なんです😂
(ちなみに幼生の頃は櫛板列があり泳ぎます。しかし大人になる時に櫛板が消失。→これについてはパート③で詳しく解説します!)


そんな変わり者のコトクラゲさん、長らく幻のクラゲと言われていました・・・ということでパート②へつづく。

ちなみに『アクアマリンふくしま』にもいらっしゃいました

予告

パート②昭和天皇によって採集された幻のクシクラゲ

初めて発見されてから100年近く、ほぼ記録のない幻の存在だったコトクラゲ。それが近年いたるところで発見され始める。

パート③水族館の努力で解ってきた謎の生態

どうやって生まれるのか、どうやって育つのか。変わり者のコトクラゲは生き方も不思議がいっぱい。体表から子どもが出てくる!?

おまけ

クシクラゲ類(有櫛動物)が泳いている動画

櫛板を波立たせて泳ぐクシクラゲを見て癒されてください♡

ちなみに櫛板が虹色に光っているのは発光ではなく、光の反射です。あと、赤かったり青かったりするのもライトの色です。本体は透明〜半透明。
でもクシクラゲ類は発光する種も多くいます!

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