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コロコロ転がる娘を観察する


ここ最近『コロコロ』という音表現を書くたびに、(早く『コロコロ』まで達してくれないかなぁ)という気持ちになっている。

正確には、まだ娘は『コロ』くらいだ。
『コП』くらいと言ってもいい。
突然軸足と逆の足を体の向こう側へ持っていくことを覚えた娘は、そこから更なる飛躍を遂げようと、懸命に体を動かし続けている。


このnoteは、9月14日朝4時に旦那さんと夜勤交代したところから書き始めている。
こうなってくると窒息が怖いので1時間おきくらいに起きた方がいい、という助言を友人から賜ったのだが、幸い翌日旦那さんが休暇だったこともあり、「夜更かししてそのまま娘を見てるから、寝ておいでよ」と提案してもらったので3時間ほど寝てきた訳だ。
ネットを見たり漫画を読んだり、大学生みたいな夜更かしが得意な旦那さんなのでその案は心配しなかったが、娘は哺乳瓶拒否っ子なので、授乳に合わせて私は起きる必要がある。

 私「どうでした」
 旦那さん「ずっと仰向けで大人しく寝てたよ(*´∀`*)」

私が寝る前もそうだったから、それは本当だろう。
だが授乳が終わった娘はそのまま覚醒し、元気に早朝訓練を開始した。
……私の担当時間も、仰向けで大人しくスヤスヤしてくれててよかったんですよ、先生?


とりあえず寝る訳にいかなくなってしまったので、noteのストック作成がてら、娘の観察日記をつけることにする。

尚、ここまでの文章をスマホで打ち込んでる間に、時間は朝6時になろうとしてるし、娘は2回乳を吐いた。
いや先生、乳飲んだ直後でそんな元気に運動なさるから。1回目の吐き戻しでダメになったシーツ、まだ洗濯中ですよ。後、我が家にそんなにたくさんシーツないです。

これはえぐい戦いになりそう。
とりあえずドラ洗買っといたの、あまりにも正解が過ぎたわ。


****************


結局この朝6時、そのまま娘は電池切れになってくれた。
それにしても、一生懸命転がろうとする娘を観察しているのはおもしろいなと思う。眠いけど。

腹這いの姿勢を取らせると、前に進もうとして手足を必死に動かしている。ただ、それは一向に進まない。足が虚しく空回りする。
思ったけど、ほふく前進てあんまり足の力使わないよね。どっちかっていうと腕の力の方が必要割合が大きい気がする。
娘はこの月齢の割には体が大きい。7.5キロの巨体を持ち上げ、移動させるには圧倒的に腕の力が足りないのではないだろうか。

先生、応用に行く前に、まず基礎をですね。
前に進むとか寝返りがえりの為には、腕の力をですね……聞いてないか。
少女はごちゃごちゃした大人の理屈になど耳を貸さず、ただ一直線に自分の目指す方向へ突き進もうとする。
まぁこれはこれで、実に主人公的でよろしい。大抵の物語の主人公も、様々な挫折を経てから、やっとそういう理論に耳を傾けてくれたりするものだ。
まだ彼女も、今はがむしゃら期なのだろう。

旦那さんも言う。
「さっきやってみたんだけど、うつ伏せの状態から腕を抜くって意外と大変だねぇ」
君も実践に基づいた理論構築派トレーナーか。
やっぱり同じ目線に立つ努力は大事よな。私の見解だと、『腕を引き抜く』というより『仰向けからうつ伏せへ、しっかり回転しきれば自然と腕も体の下から抜けてくる。つまりまだ彼女は回転しきれていないのだ』ですが、どう思いますか。
2人のトレーナーがあーだこーだ言ってるのをよそに、娘ちゃんは真摯に自主練に励む。偉いな君。


そういえば、昨日も今日も、娘を風呂に入れると、湯船の中で延々と背泳ぎのスタートみたいな真似をしてくる。力強いキックで親を踏み台に、背中から湯船の世界を泳ぎ切ろうとする。いや先生すみません、うちの湯船そんな広くないんで、それをすると湯船の蓋で頭を打ちます、あと溺れます。
先生まだ泳げないでしょ。

なんとなく、足の力で全部なんとかしようとしてる節があるなぁ。
腕も足も、バランスよく鍛えていきたいところですね先生。


結局この日1日で、娘は朝の2回に加えて昼と夜に1回ずつ吐いた。
よく考えたら、あのぽよぽよの腹が、うつ伏せ姿勢だと圧迫されるわけだ。そりゃ吐きやすくもなる。
生まれたばかりの時はあまり使わないと思ってたスタイは大活躍の運びとなった。出産祝いでくれたみんなマジでありがとう、めっちゃ活用してるわ。


で、日付が変わる前後まで暴れた押した娘はまた無事入眠の運びとなったんだけど、実はこの夜間のトレーニングの間で、「あれっ、これちょっと腕、身体の下から抜けてません……?」っていう姿勢をちょいちょい取るようになってきた。
まだ毎回とは言えないけど。プロ(?)が見たら「いやもう一声」なのかもしんないけど。素人目には、あれ、なんか随分それっぽく。


いや成長はっっっや。
レポートの書き甲斐がありますわ。

娘先生の今後の活躍にご期待下さい。

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