スター・ウォーズむかしむかし

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」見てきました。

私のツイッターでもネタバレに関する警戒警報が盛んに出ているので、具体的なことは言いませんが、充分に「スター・ウォーズ」になっていて、面白い映画でしたとだけ言っておきましょうか。

それにしても、隔世の感がありますね。

最初の「スター・ウォーズ」が日本で公開されたのは、1978年の夏。私は大学生1年生でした。入学してすぐに加入した映画研究会も「スター・ウォーズ」の話題で持ち切り。ヘソ曲がりな私と一部の同志は、同じ時期に公開をぶつけてきた、サム・ペキンパー監督の「コンボイ」のほうに肩入れしていたもんです。

昔話になりますが、「スター・ウォーズ」の日本公開は、世界最遅(笑)でした。アメリカでの公開から遅れること1年。

いまと比べると圧倒的に海外からの情報量が少なかった当時ですら、日本公開される前の時点で、すでに情報飽和状態。ネタバレもクソもないような状態だったことも、今は懐かしいですね(笑)

さて、その1978年当時にもすでに、「スター・ウォーズ」が全9部作で、今回の作品はその第4部にあたるという情報が流れていたように思います。

この情報は、その翌々年の1980年に第2作(エピソード5)の「帝国の逆襲」が公開されることがわかり、一気に信憑性を帯びました。

ちなみに「スター・ウォーズ」が公開されたのは世界でいちばん遅かった日本でしたが、「帝国の逆襲」はアメリカでの公開からわずか1カ月ほどでの公開だったため、われわれは世界中でいちばん「帝国の逆襲」の公開を待たされなかったことになります。

この時点で、第3作の「ジェダイの復讐」(当時の邦題)の公開も予告されていて、それはほぼ2年後とのことだったように記憶しています。実際には1983年だったけど。

で、計算したもんですよ。

1980年から2年ごとに新作が出るとして、全9作が完成するのは、いつになるか?

簡単な算数ですよね。

その計算によると、1994年!

うへえ、ずいぶん先だな。そんなに待ってらんないよ、というのが当時の感想。

20歳そこそこの大学生が未来を考えても、1994年なんて遠すぎて想像もつかなかったもんです。そのころには、年齢だって30代半ばになっているはず。中年のオレ? 仕事は何している? すでに妻子があるか、ないのか?

14年後の自分に思いをはせながら、全9エピソードを楽しみに想像したもんです。

まさか、そのタイムスケジュールが、こんなに大幅に狂うとは思っても見ませんでした。

もっとも、第3作「ジェダイの復讐」は、1年遅れ。そしてその時点で、もはや後続のエピソードは作られないと言われたものです。事情はいろいろだったようで、私たちもあきらめてました。

なので、「スター・ウォーズ」製作再開は嬉しいニュースではありました。

実際にエピソード1の「ファントム・メナス」が公開されたのは1999年。当初の「予定」だったはずの1984年からは15年遅れ。全エピソード完結予測年だった1994年をも、すでに5年も過ぎていました。私も30代半ばどころか40歳になってたし。

このあと2002年に「クローンの攻撃」、2005年に「シスの復讐」で、初期3エピソードが完結。この時点では、すでに私も父親に。

そしてまた10年ほどを経て、やっと今回のエピソード7に到達したわけですよ。当初予測では1990年だったのですから、25年遅れ。カンベンしてくれよ(笑)

というわけで、当初予測では存在しなかったはずの息子を連れて「フォースの覚醒」を見ることになったわけです。

息子は現在高校生。なんだ、最初の「スター・ウォーズ」を私が見た時の年齢と、いくらも変わらないじゃないか。

そういえば、最初の「スター・ウォーズ」、私も自分の父親、母親ら、一家でそろって見に行ったよなぁ。

というわけで、これに続くエピソード8(すでに撮影開始しているとか)、そして全エピソード完結編はいつになるんでしょうか?

しかし、何が起きるかわからないのが、この世界。ひょっとするとわが息子が自分の子を連れて「スター・ウォーズ/エピソード15」とか見に行くことになるかもしれませんね。

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