電撃っ!
冬の寒さにはわりと強い(基礎代謝が高いせいかな)私ですが、この季節に苦手なものがあります。
どこにいようが、指先が金属類に触れるたび、バチッとくるあれ、静電気ですね。
体質がもともと乾いているのか、水分摂取が不足しているのか、あるいは電気を貯めやすい細胞でも持っているのかわかりませんが、けっこう強力なのが発射されます。暗い部屋だと、明るい色の火花が見えたりするくらい。
いや発射するだけならば、その先の金属が弾けようが燃えようが溶けようが、こちらとしては全然かまわないんですが、あちらよりもこちらの指のほうが痛いのがかないませんね。
なのでついついおっかなびっくりになるし、不必要なまでに指先の潤いを気にしてしまいます。ハンドクリームは欠かせません。
この季節だけは、私を「人間発電所」と呼んでくれてけっこうですよ。
これが私の自由意思で、いつでも好きな時に指先から電撃を飛ばせるんなら、大歓迎なんですが。
たとえばソーみたいに。
もともとはアメリカのコミックですが、2011年の映画「マイティ・ソー」で日本でも知名度を上げ、近年は「アベンジャーズ」にも加わったりして、人気上昇中。
いや私がクリス・ヘムズワースそっくりだとは言いませんよ。そんな図々しいこと(笑)
そのマイティ・ソーって電気を自在に操れるんですよね。
そもそもは北欧神話の雷神トール(Thor 英語読みだと「ソー」)なんだから、当たり前か。ま、あそこまでの強力な電撃は不要だけど、自在に扱えれば、すくなくともビリッときて痛たたたたってことはないですよね(いやそもそも電撃要るか?)
雷ってのは、人類黎明のころから畏怖の対象となった自然現象なせいか、世の東西を問わず、神さま(とか魔物)の仕業ってことになってます。
俵屋宗達の「風神雷神図」はご存知と思いますが、おおむねああしたオニ的なイメージ。日本では畏怖と尊敬をこめて「カミナリサマ」と「さま」付けでよばれます。
ちなみに中国では「雷公」と呼ばれることが多いようで、私は『西遊記』でそれを知りました。
その際には「電母」という女性神とセットで出てくることが多かったですね。若い女性の姿態で描かれるそうですが、東京電力の「でんこちゃん」とは関係ありません。
とくれば、なんといっても「うる星やつら」のラムちゃんであります。
虎縞ビキニに角という「雷神スタイル」の美少女ラムちゃんは、私の永遠のアイドルの一人なんです。
そのラムちゃんが、ダーリンの浮気にブチ切れてピシャーッと放つ電撃は、もう完全に魅力の一部。私なんかは、あのキレっぷりにいつも魅了されてたもんです。ラムちゃんの電撃ならば、受けてみたいとか(笑)
それはともかく、わが愛するラムちゃんには、謎があります。
彼女、知ってのとおりオニ星のオニ族という宇宙人なんですが、あの電撃って、どういう性格のものなんですかね。
というのも、あれはラムちゃんに固有の能力みたいなんですよ、オニ族全員に共通のものではなく。
たとえば、いとこのテンちゃんは炎を吐くし、ラムちゃんの両親は特に電撃とか出すようすはないし。
それに彼女たちは軽やかに空を飛ぶけど、元婚約者のレイ(化け牛)は自力では飛べないのか、ロケットみたいなのをつけて飛翔してるし。
いったいオニ族の能力ってのは、なんでそんなに多岐にわたっているんだろうか。個性なのか?
いやいやいいんですよ、そんな些細な事。
ラムちゃんとの付き合いも、1980年代からだから、もう35年以上。でも何といっても彼女は年を取らないし、これからも魅力たっぷりであり続けてくれるわけですな。
ここで、お話変わって。
そういえば、古今東西、手の先っぽからさまざまな光線を発するキャラクターは多いけど、そのほとんどは「電気」じゃないですよね。
ウルトラマンのスペシウム光線とか、ドラゴンボールのかめはめ波とか、とか考えてみたら、何のエネルギー波なんだか、よくわからないですよね。
もちろん「スぺシウムです」「気だ」とか説明はつきますが、じゃあ具体的にどんなもんだかわからないまま納得させられてます。まあ納得してるんだからいいけど。
そういわれてみると、ゴジラの吐くあれもなんだかよくわからないぞ。
放射能炎とかいうけど、放射線で、あんなに発火させたり爆発させたりできるんでしょうか? ちょっと原子物理学のみなさん、お教えください。
ガメラが吐くのは火炎だから理屈はわかるけど、キングギドラの出すあれも怪光線だが、あの実体はなんなんだろうか。
まあ、実体が謎だからこその「怪獣」なんでしょうね。
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