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時は矢のごとし

「007/スペクター」を見てきました。

40年来の007マニアとしては、いろいろ語りたいこともありますが、まずは一級品の娯楽映画であることは間違いなしです。ぜひご覧を。

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映画の中でボンドが口にする印象深いセリフのひとつに「時は矢のごとし(Time Flies)」てのがありました。だからというわけじゃありませんが、ちょっとだけ見終わって気になったことを。

長くないか?

いや、長いのがイヤとかそういう意味ではなく、単に今までの007シリーズよりも長いんじゃないかってだけですが。

そこで、例によって調べてみました。もちろん映画の長さ(尺)なんてのはいろいろな都合で変化するもんですから、どれが正確かとかはあんまり意味ないのですが、いちおう公平を期すために「allcinema」さんのデータで比較します。(単位は分)

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製作順に並べて、左側がショーン・コネリーからロジャー・ムーアの時代まで、右側がティモシー・ダルトン以降の作品になってます。

こうして見ると、ずいぶん移り変わってますが、おおむね短い→長いの流れになっているようです。

最初の「ドクター・ノオ」はたったの105分。当時は完全にプログラムピクチャーだったのかな。

そこからシリーズがヒットするにしたがって長くなり、だいたい120分台におさまってゆきます。2時間強ですね。この時期の最長作品は、「女王陛下」と「オクトパシー」の130分です。

ボンド役がティモシー・ダルトンに交代したあとからは長くなり、130分台が普通になります。ピアス・ブロスナン時代にやや短くなりましたが、ダニエル・クレイグ時代に入ると、さらに長くなって140分台に突入。

そして今回の「スペクター」は、シリーズ最長の148分を記録しているのでした。ほーら、気のせいじゃなかった。

シリーズが開始されてから半世紀以上。最短の「ドクター・ノオ」から「スペクター」までの24作で、43分も長くなっているんですね。

ちなみに短いほうの3傑が「ドクター・ノオ」「ゴールドフィンガー」「慰めの報酬」という、やや意外な顔ぶれ。この3本だけが110分以内におさまってます。まあ、だからどうってことはないようですね。

映画の長さは時代とともに移り変わってきていますから、ことは「007」だけの問題ではありません。ただ、このシリーズは世間の流行に敏感なだけに、この半世紀で、映画の長さが世界的に長くなっていることの象徴なのかもしれません。

面白ければ、長かろうが短かかろうが、大した問題ではないんですがね。

さて、じつは打ち明ければ、前作「スカイフォール」を見たときに、終盤で非常に落ち着かない状態になりました。いやこれは、映画の長さとは関係ない話なんですが。

トイレです。

舞台がスコットランドに移ったあたりからちょっと切迫し、いっしょに見ていた息子ともども、上映が終わるなり駆け込んだ記憶があります。

長く感じたのはそのせいなのかとも思ってましたが、こうして調べてみて、実際に長くなっていたことを確認して、安心しました。

今回ですか? ちゃんと見る前にすませたので、無事でしたよ(笑)

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