ジャッキー・チェンと勝負する(劇終)

ディアゴスティーニ社の「隔週刊ジャッキー・チェンDVDコレクション」が完結しました。前回の「ライジング・ドラゴン」で、めでたく全66巻。

第1巻の「プロジェクトA」が2014年3月4日発売でしたから、足掛け3年。こうして揃えてみると、あらためてその「量」に感心させられますね。凄いぞ、ジャッキー。あとはこれを広大とはいえない我が家のどこに収納するかが問題ですが……(笑)

これにて、本欄も大団円、と行きたいところですが、ちょっと待った!

発売開始時には、たしか「全74巻を予定」と予告されていたじゃないですか。8巻ほど足りないんですけれど。責任者出てこいや!

ま、そのへんはこれ以上ツッコみません。同業者として、そのへんの事情はよくわかりますからね。この商売、お互いつらいよね。

大人の事情はともかくとして、実際に収録されなかったジャッキー映画が何作か残っているのは事実。不憫なので、ここでざっと紹介してみましょう。

まず目を引くのは、ジャッキーのハリウッドでの最大ヒットシリーズが欠けていること。

「ラッシュアワー」(1998年)「ラッシュアワー2」(2001年)「ラッシュアワー3」(2007年) うーん、このへんはまさに大人の事情かな。

ハリウッド作品では「タキシード」(2002年)「80デイズ」(2004年)も同じく未収録。版権料高いからか、あるいは権利者との調整がつかなかったのか。

同じく版権問題がくさいのが「シティーハンター」(1993年) 日本の権利者と揉めたんじゃじゃないだろうな。

その点、「キャノンボール2」(1983年)や「ファースト・ミッション」(1985年)が未収録に終わったのは、なんとも解せない。単なるタイミングの問題だったのか。とくに「キャノンボール」を収録したのに、よりジャッキーの出番が多い「2」がないのは納得いかんぞ。

そして、ジェット・リーとの共演をはたした「ドラゴン・キングダム」(2008年)も未収録。夢の競演であり、「21世紀のジャッキー・チェン」を語るうえでは見逃せない作品の気がするが。

まあさすがに、現在のところの最新作「ドラゴン・ブレイド」(2016年2月日本公開)の収録は無理だったんだろうけどね。

そのほか、ゲスト出演のみの作品群、「プロジェクトS」(1994年)「アランスミシー・フィルム」(1998年)「ドラゴンヒート」(1999年)「喜劇王」(1999年」「ファイアー・レスキュー」(2013年)などは、まあ仕方ない気はするが、しかし一方で、やはりゲスト出演だった「ツインズ・エフェクト」などは収録されてるしなぁ。やっぱり出してほしかったぞ。

あと、ぜひとも収録してほしかったのは「カンフー・パンダ」(2007年)と「カンフー・パンダ2」(2011年)だな(笑)

あれれ、これじゃ74巻でもおさまらなかったんじゃ?

まあ、かくもジャッキー・チェンとは偉大なる存在、「大丈夫(Big Guy)」なわけです。

本欄を書き続けていた約2年半(最初のエントリーは2014年5月28日) 隔週で発売されるDVDコレクションを買い続け、次々と見続け、感想や蘊蓄を書き続ける日々は、はっきり言って面白かった。

私がジャッキー・チェンを好きだったせいもあるだろうが、それだけジャッキー・チェンの映画がハイクオリティなことの証明でもあるだろう(もちろん中にはそうでもない映画もあったけどね)

そんなこんなで、非常に幸福な日々を過ごせたのは間違いない。

 成龍、多謝(ジャッキー、ありがとう)

でも、そんな幸福な日々を、そうあっさりと手放してたまるか。

というわけで、残った作品、そしてこれから公開されるであろう新作を対象に、「ジャッキー・チェンと勝負する・追撃戦」を実施することにします。

ただ、隔週刊で発売されるというわけではないので、これまで以上に間隔は開くかと思いますので、悪しからず。まあ、気長におつきあいください。

  ジャッキー・チェンと勝負する 目次

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