スポケーンぶらり(7)町で見かけたあれこれ
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いろいろ書きましたが、やはり外国の知らない町をぶらつくと、なにやら面白いものが目につきます。なので、落穂ひろいを。
たとえばこれは、スポケーン万博会場跡地のリバーフロントパークにあったハリボテの山。
何事かと思ったら、9月にこの公園で「ランタン・フェスティバル」なる催しが開催されるのです。広い公園中に、さまざまな意匠を凝らした中国風のランタンが飾られるのだとか。おお、ちょっと見てみたかったぞ。写真で見ても、楽しそうな催しでした。
毎年の恒例らしく、ただいまその準備の真っ最中。膨大な数のハリボテを公園で虫干ししながら修繕していたのです。写真にうつっているのは、そのほんの一部。ちなみにハリボテ山の周囲は電流柵で囲われていて警告表示がたくさん出ていましたが、電線は見当たらなかったなぁ。
それにしてもまだひと月も先なのに、こんな屋外に放り出しっぱなしで大丈夫なのでしょうか。まあ乾燥して雨も降らない気候だから、大丈夫なのか。
そしてこちらはダウンタウンにあった謎のビル。
ううむ、スポケーンにプロレス団体があるのか? しかもデザインから考えると、メキシコのルチャリブレ? こんな立派な自社ビルがあるとは、スポケーンのプロレスおそるべし? まさかね。
結局これが何のビルなのかは謎のまま。だって表札も看板も何も出てないんだもの。地元の人に訊いてみればよかったかな。
そうそう、スポケーンを訪ねた本来の目的、ワールドコン(世界SF大会)の会場のこんなモノもご紹介しておこう。
この旗、ワールドコンに来るたびに見ています。なんでも1956年のニューヨーク大会のときに作られたものだとか。今回の「SASQUAN」は実に73回目の大会ですから、歴史を感じさせてくれますね。この旗、2007年に横浜で開催された際にも、もちろん来日してました。
ワールドコンは、2016年はカンザスで、2017年はフィンランドのヘルシンキでの開催が決まっています。また再会できるかな?
そして今回いちばんウケたのが、これ。「ブルース」ならぬ「ブリューズ・ブラザース」
うまい! 座布団二枚くらい上げちゃいましょう。
さっそくこの店で一杯、とか思いましたが、果たせず。残念でした。
これはコンベンションセンターから見たダウンタウンの風景。何か気づきませんか?
そう、このスポケーンの町、空中架線や電柱がまったくないのです。
先回ご紹介した「スチーム・プラント」が町全体の暖房をまかなっていたと書きましたが、その蒸気を運ぶ地下トンネルがダウンタウンに張りめぐらされているそうで、「スチーム・プラント」廃止後に、そのトンネルを利用して、すべての電線を地下に埋設したのだとか。
おかげで、スポケーンの町で見かけた電線は、その「スチーム・プラント」の横にある変電所へと引きこまれていた高圧線くらいでしたね。
わずか1週間足らずの滞在でしたが、やっぱり見知らぬ町を見るってのは、いろいろ面白いものです。さて、次はどこへ行くことになるのかな。
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