ハリウッド版「ルパン三世」
実写版「ルパン三世」のキャストが発表されました。
いよいよほんとに実現しちゃうんですね、実写版ルパン。
大丈夫かな?
その昔「ルパン三世/念力珍作戦」があったとはいえ、長年多くの人が夢想してきた実写版ルパンが実現するんだから、期待と不安がこもごもモゴモゴ(笑)
そういえば、ルパンの人気が定着しだした1970年代後半に大学映研だった私は、よく、当時人気のハリウッドスターを「ルパン三世」にキャスティングして遊んだもんです。
景気づけに、そのキャストをご紹介しましょうか。
ルパン三世 = クリント・イーストウッド
次元大介 = ジェームズ・コバーン
石川五エ門 = チャールズ・ブロンソン
銭形警部 = チャールトン・ヘストン
もちろん70年代当時の配役ですから、現在の彼らをイメージしないでくださいね。
現在のイーストウッドのイメージでは、渋すぎてルパン三世には不向きだとお思いでしょうが、当時のイーストウッドは「ダーティファイター」などでコメディ色のある役にも挑戦しており、そう的外れではないですね。それにモンキー・パンチの原作(初期)のルパンは「ニヒルで完全主義者の殺し屋」だからね。
次元=コバーンは、けっこうピッタリでしょ。雰囲気としては「荒野の七人」のナイフの名人ブリットかな。
ブロンソンの五右エ門はどうです? 爺になる前のブロンソンはけっこう色んな役やってました。メキシコ人やロシア人、インディアンなんかの役もこなしてるんだから、日本のサムライ役も楽勝でしょ。それに女に関してストイックなところもぴったり。
ヘストンの刑事役は、あんまりないかな。「パニック・イン・スタジアム」くらいしか思い出せないけど。武骨で堅物で不器用な銭形警部は、案外はまり役だと思いますよ。
ところで、峰不二子役は?
当時のハリウッド女優で私が好きだったのはジャクリーヌ・ビセットとかファラ・フォーセットみたいなスレンダー美女だったので、グラマラスな不二子ちゃんには向かないんですよねぇ。
ここはオーディションで新人を起用しましょうか。
仮に当時、このキャストが実現していたら、けっこう話題になったと思いますよ。
なにしろクリント・イーストウッドは、コバーン、ブロンソン、ヘストンとは、当時はもちろん現在に至るまで共演したことなし(リベラル派のイーストウッドとタカ派のヘストンがうまくやれるとは思えないが)
ヘストンとブロンソンも共演なし。
コバーンとブロンソンは「荒野の七人」や「大脱走」はじめ多くの作品で共演しているけど、ヘストンとコバーンは「ダンディ少佐」「大いなる決闘」くらいしか組んでない。
どうです、顔合わせだけでも話題性十分でしょ?
さて、もちろんこのキャスティングにはネタが仕込んであります。
当時はテレビの洋画劇場が全盛で、その多くは吹き替え放送。
もうわかってきたでしょ?
当時の吹き替えの定番声優は、こうです。
クリント・イーストウッド = 山田康雄
ジェームズ・コバーン = 小林清志
チャールズ・ブロンソン = 大塚周夫
チャールトン・ヘストン = 納谷悟朗
そう、そういう仕掛けです。アニメ「ルパン三世」第1シリーズ(水色ルパン)の主要キャスティングを頂戴しているんですよ。
まあ俳優のイメージに合わせて決まってきた声優だし、アニメだってキャラクターのイメージに合わせて声優を決めるんだから、そう不思議ではないか。
この線でいくなら、峰不二子=二階堂有希子で女優も選べるかな……
二階堂さん、それほど決まった女優を持ってないしなぁ、「女刑事ペパー」のアンジー・ディキンソンくらいしか思い浮かばないな。
当時のアンジー・ディキンソンはもう十二分にオバ……いや姐さんだったからあの頃の私の頭には浮かばなかったのでしょうが、グラマラスでちょっとかわいく、平気で裏切る不二子ちゃん、アンジー姐さんの若い頃ならピッタリかも。
いまとなっては実現不可能のこのキャスト、脳内妄想で楽しみつつ、実写映画の公開を待ちましょうか。
見ないかもしれないけど(笑)
映画つれづれ 目次
【2020/5/13】 そういえば実写版、けっきょく見てないや。
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