ヒットイットフライヤ_

History / ikriyoshioka

ikriyoshiokaってどんな音楽を聴いてきた人なんですか。10曲挙げながら今までを振り返ります。

※ biographyの文章で楽曲レビューではないです。

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教育ママの元に産まれたので、幼い頃から習い事や塾やらで。その流れでピアノを習わされていたんですが、どうもバイエルとかそういう教則本をこなすのが苦手で、ピアノは当時嫌いでした。(うちの親リアルに定規で叩くタイプでした)嫌いすぎてハナクソをほじってピアノの裏につける癖ができました。

■ Quantum Leap / m-flo (2000)

初めてCDを買ったのは中学2年くらいの時だとおもいます。電撃大王を読みポケモンカードで遊びながらPlanet Shiningを聴いていました。説明不要のm-floの1stアルバムですが、interludeを入れまくって作り上げたアルバムの宇宙旅行的なテーマが楽しくてすぐ好きになりました。そうそう、バイエルとかじゃなくてこういうのが好きなんですよ…アルバムを通してストーリーがあって凄い。毎日のように全曲通して聴いていました。そんな中に出てくるLISAのフィメール・ラップが格好良い、Quantum Leapは忘れられない一曲です。

LISAのバース、言葉の配置と発声のおかげで音の流れが凄いカッコいいんですよね。楽器のようです(とてもいい意味で)。それまで持っていたラップへの印象が変わりました。キャッチーでクールな方に全振りしたラップでもいいじゃない!という清々しさ。パッケージも凄いスマート。

↑状態にもよりますが衝撃お手頃価格で買えてしまいます

ちなみにこのアルバムは友人に勧められて買いました。その時は「買って損のない、これから10年は来そうな人の間違いないアルバムを教えて!」って無茶なお願いしたんですが、彼の鋭さったらないです。

m-floのようなハイブリッドな良さをHIT ITでも出せたらいいですね。

■ ブレックファスト・クラブ / Rhymester (2001)

初めてm-floを聴いたあとラップが好きになってしまって、中高は割と日本語のヒップホップを聴いていました。自分にないものに惹かれるというか、ワルっぽいものとか夜遊びとかそういうものがカッコよく見えた時期です。

当時、いわゆる日本語ラップ・グループは手当たり次第なんでも(オタク気質なので)聴いていたんですが、中でも一番色気があるように見えて好きだったのがRhymesterでした。なんかワルすぎないし、有名大卒なだけあって言葉遣いがうまいと思いました。

この曲は別アルバム収録のクラブで遊んでる曲のアウトロから繋がっているのですが、クラブ帰りに朝ファミレスに入って昼過ぎまで飲み続けるという行為が描かれていて、その行為もカッコよく思えてとても憧れていました。クラブが楽しかったから "帰りたくない" って良いですよね。この曲を聴いてから、いつか気があう仲間とクラブで遊んでみたいなって思っていました。HIT ITもそんな雰囲気にしたいな。

■ Breathe / The Prodigy (1997)

m-floを聴いていたせいかなんかダンスミュージックやクラブでかかっていそうな曲にも興味が出ていたので、高校でDancemaniaというコンピレーションCDのシリーズに手を出し、ハマりました。エレクトロやユーロポップのような踊れる曲が、ノンストップで繋がれていくMIXCDです。
AQUAとかPAPAYAとかのカワイイ曲も当然好きだったんですが、衝撃的だったのが何故かコンピレーションに入っていたProdigyのBreatheです。



なんか刀で斬り合う音入ってる!カッコイイ!今までに聴いたことのないクールな音楽に胸が踊りました。この頃からボーカルの少ない曲にもどんどん目がいくようになり、TSUTAYAで近くの棚にあったビートマニアのサントラなんかにも手を出していきます。この頃は音楽ジャンルに詳しくなかったので、ジャンルで掘り下げるようなことはできずにProdigyは宙ぶらりんでした。

Dancemaniaは初めて聴いたDJMIXシリーズなので、DJを始めるとき影響を受けていると思います。初めてMIXCDに触れたときはその楽しみ方を知らず「フルで聴かせろよ!」って思ったのも懐かしい思い出です。

■ Every Every Every / ROUND TABLE (2001)

なんとなくオシャレなジャケットに惹かれて借りたのが、ROUND TABLEのRADIO BURNIN'というアルバムでした。



中身もオシャレでした。洒落た人が洒落た服を着てクールに演奏してるんだろうなって、失礼で勝手なイメージを持った挙句に、ちょうど高校の多感な時期、結局憧れを抱かずにはいられませんでした。それまでギャラクシーエンジェルを見ながら三國無双をやる日々でしたが、このアルバムを聴いてコントローラーを置くことになります。以後社会人までオタク・ブランク期間でした。(北川勝利さんはアニメの曲もいっぱい作ってますね)

ROUND TABLEから渋谷系を辿り、capsuleとかperfumeなんかのネオ〜の流れを高校の終わりくらいまでに聴いていたと思います。今回のイベントはちょうど渋谷ですし、ピチカート・ファイヴだったりフリッパーズ・ギターだったりもかけてクネクネしたいですね。

■ Dive! / Propellerheads (1998)

同世代の方向けの話になってしまいますが、ipodが初めて出た時、影人間がipodを持って踊るオシャレなcmをやっていたのを覚えていますか。あれの1つめにPropellerheadsの曲が使われていまして、カッコいい〜と思ってアルバムを借りました。

その中ですごくハマったのがDive!という曲です。少ない電子音から始まり、ビートが足されていきながら途中での曲調転換、最後はまた音が減り電子音だけに戻っていく…カッコいい…新しい世界…とまた胸が踊り、この後ブレイクビーツやビッグビートをよく聴くきっかけになりました。

2005年くらいにipodのcmの曲を集めていた時期があったので、そのころに聴いていました。そこからProdigyを回収したり、客演で入っていたJungle Brothersから、Fatboy SlimやFreestylers、Mint Royaleに派生しました。この辺は結構DJでもかけてますので、息が長く好きなジャンルです。

■ Tonight / Oscar Peterson Trio (1998)

大学に入ってからは友人の誘いでジャズを演奏するサークルに入り、4年間ドラムを叩いていました。なんと素人からでも教えてもらえるという抜群の環境。優しい先輩揃い。練習室使い放題。楽器に触ってるのが楽しすぎて必修を落としたりしました。ピアノが嫌いだった幼少期が嘘のよう。

幼少期のピアノ嫌いの反動なのか、いつからかピアノの音が好きになっていました。ピアノをまたやろうとは流石に思わなかったのですが、自然とピアノトリオを聴く比率が高くなっていました。

オスカーピーターソントリオは恐らく一番よく聴いたピアノトリオです。ノリがよくて聴きやすいという理由で初心者の時すぐ勧められました。芸術性を発露するタイプじゃないと思う(手癖多いし)んですが、技巧派でキャッチーです。僕の志向にもぴったりでした。中でもTonightは展開がとても好きで、在学中もそうですが自分の結婚式でも演奏しました。

■ FIGHTMAN / Casiopea (2006)

僕がいたジャズのサークルって懐が広くて(適当だったのかな)ジャズコード使ってれば何でもアリみたいなところがあって、ファンクやフュージョンも結構演奏されていました。初めて聴いた時、従来のジャズ感と違いすぎて「これもジャズなのか!」ってびっくりしました。違うかもしれませんが、定義する必要も別にないなって思い直して楽しんでいました。

Casiopeaは当時サークルの男性全員が好きだったフュージョンのバンドです。FIGHTMANという曲はメインテーマのキャッチーさも抜群だと思いますがソロ回しが凄くて、↑の動画の中盤の入れ替わっていくところヤバないですか。SpotifyにはCD音源を載せますが、せっかくなので動画はSQUAREと一緒にやってる豪華なやつを。

この動画に限らないんですが、ジャズのソロを回していくあの感じが好きです。マイクリレーの感じに近いのかな。限られたバースで思い思いに流れを作って主張していく感じ。この動画の中盤でニヤニヤしながら他の曲のリフを入れてくる皆さんをみて我々もニヤニヤしちゃいますね。

■ Talkin' All That Jazz (Dim's Radio Edit. Remixed by Dimitri From Paris) / Stetsasonic (1988)

大学時代はTSUTAYA書店でバイトをしていたんですが、CDコーナーの人にオススメを聞いて借りるのが好きでした。当時はバイトの人は福利厚生で3枚まで50円/枚でCDを借りられたので、毎日のようにオススメを聞いては手当たり次第聞いていました。

Stetsasonicをオススメされたんですが、アルバムの最後に入ってたリミックスに心奪われてしまいました。えっ誰がやってるのこれ…となり、オススメされたレジェンド・ヒップホップそっちのけでDimitri From Parisを追いかけることに。
「クラブ/ダンス」みたいな広大な棚割りの中で似たようなテイストの曲を探すのって当時凄い大変でした。Basement JaxxとかRasmus Faberにたどり着くことができたのがこの辺です。まさかこのあとオタクコンテンツでも聴くことになるなんて思いませんでしたけど…

■ You Can't Stop The Beat / the movie "Hairspray" from 2007

この映画を見るまで、「映画の中で急に歌うなんて…」って思っていました。浅はかでした。テーマやお話も凄い好きだったんですが、とにかく全編通して曲がよかったです。映画のサントラを買うっていう経験はこれが初めてだったんじゃないかな。

このあとは歌って踊る映画が超好きになりました。

■ Rodeo Machine / HALFBY (2005)

ビレッジバンガードで見かけて気になっていました。キャッチーでハッピーなビッグビートが完全に好みで、groovisionsの映像も素敵でした。



その後「ニコニコ動画っていうサイトで流行ってるらしいぞ」という情報を得て、ニコニコ動画に手を出すようになります。調べてみると確かに流行っていました。そしてHALFBYさんをちゃんと認識し、個別で追いました。

関連動画や別の流行っているものを追っていくうちに、なんか自分でも作ってみたいなって思って、DJMIXの動画を作るようになります。

そういう経歴を経て、インターネットからDJを始めたわけです。振り返ってみると、いろんなジャンルの音楽を聴いていましたね。死ぬほど嫌だったピアノののお稽古も、実感はないけど何かしら役に立っているかも。ごめんねハナクソつけて…。

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HIT ITはこういう人が主催を行うDJイベントです。少しでも、楽しい曲がかかりそうだなって思っていただけたら嬉しいし、是非遊びにきてね。
4/6(sat) 16:00- @shibuyaOTO ¥1,000- +1D order

今回挙げた曲はSpotifyのプレイリストで聴けます。

よろしくお願いします!

ikriyoshioka

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