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道具に関するお話しの補足的事項(1)

前回の記事でプロスポーツ選手の身体能力について一つのエピソードに触れさせていただきました。競輪選手の感覚を少しでもわかっていただけたなら嬉しいです。今回は、引用する元競輪選手 菊池仁志のブログ「菊池仁志の自転車道場」 ❝ 道具に関するお話し ❞ と、当スクールのメニュー(リフィッティング)に深く関係のあるシューズ・サドル・ハンドルについての補足的事項となります。

引用元の記事(ブログ)

引用元のブログはフレームのお話しから始まっていますが、フレームは奥が深すぎるので別の機会にと思います(;^ω^)。

菊池仁志の道具(シューズ・部品)に関するお話です。

・シューズに関するお話し

シューズ

写真は菊池仁志現役時代最後のシューズです。2011年11月に引退しました。本日撮影。ちょっと変色しております(;^ω^)

同じメーカーの同じ品番のサドルやシューズ、ハンドルにも個体差があります。自分の場合は、同じ種類のシューズ、サドル、ハンドルを一度に数個購入、そのなかから自分にぴったりと合うものを選んでいました。シューズはその数個の中からランダムで左右一番しっくりくるものを選び、レースで使うシューズを決めていました。
(ブログ引用)

菊池仁志の現役時代は、シューズを一度に5足は購入していたといいます。その中から一番しっくりとくるものを左右組み合わせていたそうです。

・サドル・ハンドルについて

ハンドル2

そして、サドルにも、お尻がはまる位置や、実際に体重が乗ったときにベースが沈み込む量に個体差があって、同じサドル高、前後位置では合いません。もちろん、ハンドルもしかりです。
(ブログ引用)

競輪車両については安全基準が細かく規程されています。

・競輪に使用する自転車の基準(NJSS)

また、構成部品は、登録自転車仕様書に合致するもの又は「競走車部品認定基準」に適合すると認定されたものでなければいけません。

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写真は、ハンドルに刻印された競走車部品認定の表示マーク(NJS)です。

・登録自転車一覧表

・認定部品製造業者一覧表

競輪のサドル・ハンドルは競輪場の売店(選手が買うところです)で購入していたそうですが、ハンドルを買う場合は、現物を選べる場合は手に取って選んで買っていたそうです。サドルを買う場合は、製造ロット番号を合わせて買っていたそうですが、それでも数値は合わなかったそうです。

自転車は統一規格の工業製品であるのだけど、幾多の部品の組み合わせなどによって統一でない場合もできてきます。
(ブログ引用)

自転車は、たくさんの部品の構成で組みあがっています。一つ一つが少しずつ違えば同じ部品構成で組み上げたとしても同一の車両はできない…ということになります。このあたりについては、フレームのお話(別記事)で触れたいと思います。

リフィッティングのコースについて

乗車シーン

当スクールのリフィッティングは、「部品交換あり」・「部品交換なし」にコース(料金)が分かれています。ポジションに影響のある部品やシューズを交換された場合は、「部品交換あり」のコースとなります。先述の通り、工業製品にはどうしても個体差があります。同メーカー/同型名への新調であっても「部品交換あり」になります。元競輪選手の菊池仁志は、この個体差を敏感に把握できてしまいます。同メーカー/型名であっても、新旧の差は大きく労力に雲泥の差があるのです。

・フィッティングに関してはこちら

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サドルを破損等で同じものに新調されるケースが複数件ありました。当スクールでは、調整した箇所に印をつけているのですが、同じ位置にセットすればよいか、というとそうではありません。お客様から、同じ場所にセットしてみたのだけど、やはり違う…( ;∀;)と、ご連絡いただいたこともあります。違いを分かっていただけて嬉しいです。なお、ポジションに影響する部品ということで、サドル・シューズ・ハンドルと限定しておりませんので、ご予約時にご確認ください。もし、ご予約後に変更があった場合は、お知らせくださいね!

自転車を継続するために大切なもう一つの事

それぞれの自転車の性能を最大限引き出し、乗り手の能力を最大限ペアリングする作業、それがフィッティングではないか、と、改めて思う今日この頃です。
(ブログ引用)

当スクールで皆様のお役に立てることは「ポジションを出す(フィッティングを施す)」ことと「強くなる(トレーニングを行う)」お手伝いをすることです。自転車を続けていくうえで、もう一つ大切になってくるのが、車両の保守・メンテナンスです。ご自身でなさる場合もあると思います。それを行ってくれる自転車店メカニックの方)の存在はとても大きいです。安全に安心して自転車に乗るために、自転車のメンテナンスもよろしくお願いします♪