THINNING @博多駅

4月の頭の週末、博多駅前、博多阪急主催でTHINNINNGのイベントが行われ、ぼくはヤブクグリメンバーとして2日間参加した。

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メインヴィジュアルを描いた友人、ミロコマチコちゃんが来福し、本来ならライブペインティングの予定だったが、このご時世。トークイベントに変更になったので、仲良しであるぼくが登壇することになった。THINNING &ヤブクグリ&ミロコマチコ、こりゃどーしたものかと思いながらも、共通の意識は確かにあることを知っている。そこを考えながらも、きこりめし弁当が売れ残ったらどうしようとか、せっかくこの日の為に注文したグッズは売れるのか?と心配で仕方なかった。そう思うと、他の店舗のみなさんもきっとそうなんだろうだなぁと、勝手に友達になったような気分になれた。そしてお客さんがいっぱい来るといいのにという気持ちになり、いやいや!そうではなく森のことを考える会話ができればそれが1番いいじゃないかと、つい経済に飲まれる弱さと、本質こそ立ち戻る場所だという思いを行ったり来たり。その行ったり来たりが苦しいから多くの人は、考えない方を選択するのだろうと思えた。自分の利害より、信念。そう一人一人が思えるには時間がかかるかもしれない。しれないが、やっぱり誰かが伝え続けなきゃねと思えた。

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きこりめしは見事に完売。2日間で200食完売は初めてで(みなさん本当にありがとうございます!)、完成時から、ずっとずっと大切にすべき素晴らしいプロダクトでありメディアなんだから!と思っていたが、今年もまだまだ人気がある事実が、当時の自分の感覚への励みにもなった。しかし、同時にぼくらは弁当屋さんではないことも常に頭をよぎる。森へつなぐきっかけを作りたい。行ったり来たり。

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出店者も意識の高いものばかりで、THINNING代表の林さんの想いがうかがえる。なにより、”間伐”というテーマに阪急も興味があることが、この時代でも未来への希望になるとも思えた。ミロコちゃんも東京から奄美に引っ越したので、糸島、日田、奄美が博多駅に呼ばれている、そんな時代でもあることが、兆しだ。光。

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トーク時は雨も降り寒く、お客さんも立ったまま話を聞いてもらっているので、すばやく要点を登壇者みなさんに聞こうと思っていたが、登壇者の熱い想いに触れ、その発せられる言葉に感心してしまい、用意していた聞きたいことの半分しか聞けなかった。申し訳ない気持ちと同時に、聞いてる皆さんには、その温度を感じてもらえたのは良かったのかもしれない。

林さんは、次の世代のために大人としてこの環境をなんとかしようとしている姿を見せたいと言い、きこりでもある薦田さんは山から木を切り出す対価(利益)は大根1本分と変わらないことを教えてくれ、ヤブクグリの伊藤さんは、コロナに触れ、地球上における人間の割合と、人間界におけるコロナの割合が同じであるという摂理を教えてくれ、黒木会長は、日田の林業のこと(りんがけ乾燥など)を説明してくれた。そんな話は、映画でいうドキュメンタリーに近く、事実で知ることは大切だけれどどうしても苦しい現状。でもだからこのイベントが行われている訳で、THINNINNGやヤブクグリには現状を、ミロコちゃんには主に奄美の魅力について話してもらった。現状と魅力を行ったり来たりすることで、まず現状を知り、それに打開するのはやっぱり楽しむことだよなぁということを表現したかった。それがあるべき思考の行ったり来たりだと思うから。苦しいから逃げよう、難しいから考えないようにしよう。ではなく、苦しいけどなんとかできないか。難しいけどなんとかできないか。行ったり来たり。

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ミロコちゃんからは、奄美の人は、森はあえて手付かずにするべきだという意思があることや、もし森に手を入れたならその責任として手を入れ続けなければいけないこと、自由にセルビルドができる楽しさや、自然のセンサー(シロアリが3回羽ばたくと梅雨が明けるなど)があり、妖怪がいて、見えないものが通る道もあるなどなど聞けて、きっとお客さんたちも映画を観た後のような感覚になったのではないかと思う。おもしろかったね。たくさん話してくれてありがとう。

要するにこの会もキッカケな訳で、そのキッカケとは、ぼくら関心がある人だけじゃなく、来てくれたみなさんそれぞれが感じて行動し始めることや、ふと思った打開策をみんなで一緒に共有しよう、アイデアをみんなで出し合おうといった環境にもっとなれたらいいなという、キッカケ。食卓でも森の話をしようじゃないか。

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そんなことを話していると、博多駅で話していること自体に違和感を感じてきた。ここが森だったらもっと気持ち良いんだろうなぁ。よし、次回は山でやろう。次回、日田開催を林さんに要望してみた。林さんも同じ思いがあり、もしかしたら次は日田で行われるかもしれない。そんな風に、地域ごと繋がってゆくことが今回とても良かった。他の地域にもきっと同じように苦しんでいたり、頑張っていたりする人はいる。これからもそんな人たちと会える環境を、話し合える環境を、作れるといいな。

個人的にはやっぱり映画館存続がきっと1番大変で、しかも映画を見ることは他者を思うことなので、人間にとって必要なものだと思うし、町にはなくてはならない場所だとも思うので、ぼくはやっぱりそれに人生かけることは変わらないけれど、同じように山や川、地球環境にも取り組んでいきたい。文化側からできることは、美や感性。まだまだたくさんあるはず。それにはもっともっと大きな役割があると思えてならなかった。

そんないい機会をありがとう。

足がツってばかりいた自分が情けなくて、運動も始めようと思いましたとさ。

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映画館:日田リベルテ を必死に営みながら出会ったみんなと人生を過ごす。そんな毎日や暮らし。 写真は、僕の家から見える三隈川。この日は霧が深くて大好きなマーク・ロスコの絵みたいだとぼーっと眺めていた。寒かった。 http://www.hita-liberte.com