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【#1】ニッカンとの出会い No.2を発見

こんにちは、今回から管楽器を語るシリーズを書いていきたいと思います。
第一弾は、今は無き日本管楽器(通称ニッカン)との出会いについてです。

中学から吹奏楽部に入り、トランペットをかれこれ5年以上吹いています。
最初に吹いた楽器はBachの180ML37, 学生バンドからオーケストラまでオールラウンダーな印象のこの楽器。自分の楽器を買ってもらうという時も、なんの疑問もなくこの楽器を選びました。当時のレートで36万円、親には感謝しかありません。

それからその楽器を吹き続けて2年、嬉しいことに部員も増え、楽器が足りなくなる状況に。学校の古い倉庫を漁っていると、たくさんの古い楽器たちを発見します。最初に出会ったのはNikkan No.2アルトホルン, 全体的に酸化被膜がきれいに付いている個体です。テンションがあがり、早速吹いてみたくなるも、ウォーターキィのバネが馬鹿になっていて息漏れが激しく、とてもふける状態ではありませんでした。

Nikkan No.2 アルトホルン

それと一緒に見つけたのはNo.2Aトランペット。こちらはウォーターキィは生きていましたが、マウスピースシャンクがガバガバで、何がどうなってこのような事になったのかわかりませんが、息漏れが激しくどうにも吹けそうにありませんでした。ということで、まだ吹けそうなアルトホルンにウォーターキィを移植。コルクも駄目になったいたので交換して、抜差管も固着していたのでオイルを注して完了。

いざ吹いてみるとE♭管で感覚が狂う…なんとか慣れながら軍艦マーチを吹いたらそれはもう日本の響き。大和魂を感じる…かも。

ちなみに先程のNo.2Aトランペットですが、戦後のになるべく安く製造して全国の学校に普及させたいという目的で設計・製造された楽器のため、1番3番トリガーがなかったり、Sボア故の息の入りにくさを感じたりと、いささか評判の良いものではないようです。詳しく知りたいって方は参考動画を見て欲しいのですが(下にリンク貼っておきます)、実はNo.2, かの有名なC.G.CONNの22B NY Synphonyをもとに設計されているそうです。いわば和製CONNとも言えるそうな…

一つ一つ手彫りの彫刻や、学生向けとはいえ一切妥協のないデザインはやはり現代でも輝くものを持っています。どうも私はこれを蘇らせたいと思うようになり、自宅に持ち帰り少しいじってみることにしました。
まずは全体についた酸化被膜を剥がし、ノンラッカー状態に、あとからクリアラッカーを吹き付けようと考えています。

パーツを磨いていく

正直、マウスピースシャンク部分は直る気がしませんが、それでも綺麗にする価値はありと思います。あまり時間がとれてなく作業も少しずつですが、進捗があり次第報告したいと思いますので、ぜひトランペット趣味シリーズをこれからも読んでいただければ幸いです。

それでは、また次の記事で。Aim for One!

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