一橋大生専用時間割アプリ「バシコマ」を開発した話 Vol.1 開発に至るまで
こんにちは。一橋大学の学生でエンジニアをやってる者です。
今回は、私(を含めたチーム)が一橋大生専用の時間割アプリを開発した話をしたいと思います。
こちらの「バシコマ」がそのアプリになります。
Vol.1では、開発に至るまでの経緯をお話しします。
Vol.2では、開発が完了しリリースに至るまでのストーリーをお話しします。
簡単に自己紹介
一橋大学(東京の西の方の国立にある大学でキャンパスがきれいです)の商学部の学生です。普段はM&Aを中心にコーポレートファイナンスを学んでいます。加えて、コンピュータサイエンスやデザイン思考を学ぶプログラムにも入っています。
高校を卒業したあたりから、アプリを作りたい!!というモチベからプログラミングの勉強を始め、今までにいくつかアプリを作ってきました。(その話はまたどこかで)都内某企業でエンジニアのバイトもしています。
時間割アプリ開発の背景
時間割アプリを開発するに至った背景として、主に2つの課題を感じていました。
1つは既存の時間割アプリに関して、もう一つは大学のシラバス検索システムに関してです。
既存の時間割アプリに対する課題
大学生の皆さんであれば、多くの方が何かしらの時間割アプリを使っていると思います。
Penmark、すごい時間割、大学生のための時間割、といったところでしょうか。ちなみに私は大学入学当初はPenmarkを使っていました。機能面やデザイン面が気に入って選んだ記憶があります。
Penmarkなどの時間割アプリでは、例えば火曜2限のコマをタップすると、そのコマに開講されている授業の一覧(科目名、教員名)を見ることができ、そのまま登録することができます。
しかし、シラバスの中身は見れないことから、履修を検討する際は大学のシステム(一橋ではCELS)を使って検索する必要がありました。
また、春夏学期にわたって開講されている授業を登録しても、春学期の時間割画面から検索した場合は春学期にしか登録されないという仕様でした。
さらに、レビュー機能があったとしても、同じ大学内でそのアプリを使ってる人数が多くない(複数のアプリに分散するため)と、レビューが盛り上がっておらず、参考になりにくいという面がありました。
大学のシラバス検索システムに対する課題
大学のポータルサイトが使いにくいという声はよく聞きますが、一橋もその例に当てはまりました。
何回か使えば次第に慣れていく面もあるのですが、いくつか重要な課題を認識していました。
検索画面、検索結果画面ともにUIが洗練されてなく、情報を読み取りづらい。(スマホで見るとさらに見づらい)
春学期科目と春夏学期科目を別で調べないといけないなど、検索性が良くない
検索して良い授業が見つかっても保存出来ないので、再度探しに行く必要がある。
(一つ上と関連して)気に入った授業のURLを保存したとしても、URL自体が無効になっており意味がない。
CELSの認証が10分で切れるようになっているが、履修する授業の検討は10分ではとても終わらないため、何度も再ログインする必要がある。
課題感まとめ
大学で履修する授業を決める際は、大学のポータルサイトでシラバスを検索し、時間割アプリに入力しながら決めていくと思いますが、そもそもその両者が分離しているため、何回も画面やアプリを切り替えながら作業する必要がありました。その上、そのどちらも微妙に使いづらい点があり、苦労しながら履修を決めていました。
ちなみに、早稲田大学には「わせコマ」、東工大には「Titech App」という、学内で運営されている専用の時間割アプリがあり、その使いやすさから多くの学生に使われていましたが、一橋にはまだそのようなアプリが存在していませんでした。
一橋専用時間割アプリの開発に着手するまで
上で述べたような課題を解決するため、
シラバス検索と時間割作成をシームレスに行えるアプリを作る
一橋大生専用のアプリにすることで、一橋の学生にとってこれ以上にない使いやすさを追求し、出来るだけ多くの学生に使ってもらう
これが実現できれば素晴らしいのでは?!と考えました。1年生の冬でした。
ちょうど私が所属していた一橋のコンピュータ研究会で、冬休みにアプリを作ってみないか、という企画が上がったため、このアプリをとりあえず作り始めてみることにしました。
エンジニアは私ともう1人、加えてデザイン担当1人の3人が主となって開発をスタートしました。
アプリの要件として、主に以下のことを挙げていました。
操作性やユーザインタラクションの観点から、Webアプリではなく、モバイルアプリとして提供する。
シラバス検索と時間割作成、履修中の授業管理、履修後のレビュー投稿を一つのアプリ内で完結できるように設計する。
友達と時間割を共有できるようにする。
思わず使ってみたくなるようなデザインを追求する。
細い要件は他にもたくさんありましたが、ここでは割愛します。
開発に至るまでの経緯は以上の通りです。
vol.2では、開発が完了しリリースするまでのストーリーをお話しします。
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