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新規事業開発にはリーダーシップ時々よそ者スパイス

新規事業開発は、ゴール(事業スタート)の具体的なイメージを詰めていく仕事なので、開発初期はその最終形が誰にもわからない状態です。

今から今夜のお料理を作ります。今日は鍋焼きうどんにします。
そう、この誰にも共通で理解できる”鍋焼きうどん”の姿が無いわけです。

和食、中華、イタリアン、、、誰でもわかるカテゴリの新メニューを作る商品開発とは違い、誰もが気付いていないが将来化ける今までにないジャンルの料理を提供するということを決めたのが新規事業開発。やるよ!以外はほとんど決まっていない状態から、何かしらのご縁で選ばれたメンバーが知恵を絞り、結果を出そうと取り組むのが新規事業開発。

難しいと捉えるのか、ワクワクして楽しみ!と受け止めるのか、やらされてると思うのか、チャンスをもらったと思うのか、いずれにしても壁(困難)をぶち破り、成功(達成感)を目指す楽しい仕事なのです。

ただ、楽しいを味わえるのは、始まる瞬間と本当に成し遂げた時くらいなのです。

プロジェクトミーティングが始まった途端、さて何からどのように進めるのがいいだろうか?の壁が立ちはだかります。この段階で皆の意見を聞いても纏まることはまずありません。そもそも事業開発に多数決や合議制は向いていません。

最初はプロジェクトリーダー自身が描く方向に、少々強引でもグイグイと引っ張って行くくらいがいいと思います。そこで別の意見が出れば互いに力ずくではなく、しっかり議論を尽くし、決まったら皆がそれに従うというルールで進めればいいと思います。

また上下関係を意識したり、誰かに配慮したりすることがあると骨なし事業になりますから、そこんところもスタート時にメンバー全員で確認しておいてください。

先ずは、プロジェクトリーダーのリーダーシップに頼るところが大きい初期段階ですが、やらされリーダーで、しかもやる気も能力もない、幹部の手下みたいなリーダーなら、よく見極めて逃げるが勝ちもありです。

プロジェクトミーティングの課題解決で煮詰まって前に進まなくなったときは、プロジェクトメンバー以外のスポットオブザーバー参加者を入れて意見を聞いたり、実務経験のある外部の専門家を招聘するのもいいでしょう。

外部専門家は、社内の誰かの知り合いコンサルタントとかは絶対ダメです。社内に気遣いすることのない方で、業種も全く関わりのない異業種でもいいかも知れないです。
また、MBAやビジネススクールの授業やセミナーみたいな先生方も実践向きではないのでやめときましょう。

これまでの社内にはない新鮮なスパイスを入れるつもりで、インターネットなどで検索ピックアップして、いくつか質問を投げかけ選ぶのもありだと思います。

何でもかんでも最初に選ばれたメンバーだけでやろうとするのではなく、必要に応じてメンバーの入れ替えや追加など柔軟なキャスティングも事業開発の推進力になります。

先に進みましょう!

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