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カレー沢薫さんの漫画、
『ひとりでしにたい』
こんな描写がある↓

主人公は独身、子どもなしの女性。
ある日、弟の妻に、
ネットなどで聞きかじった
『子どもポテト食べすぎの弊害』
についてのメッセージを
つい送ってしまう。
弟は憤慨して、こう返してきた。
「そんなことを言うから妻が
鬱っぽくなってしまった!
ノーポテトで子育てが
できるわけがない!

そんなことも知らないのか!」
主人公は、おおいに反省する…。

ポテト🍟、子ども、
大好きですよね。
確かに現代、ノーポテトでは
なかなか子育ては成り立たない。

…大人も、大好きですよね。
作者のカレー沢さんも
ポテチをまとめ買いするほど
大好きだそうで…。

じゃがいもを、油で揚げる。
この食べ方を編み出した人は
本当の天才じゃないか、と思う。
どれだけの人を虜にしたことか…。
ちなみにウィキペディアによると
ベルギーとフランスが
フライドポテト発祥の地を巡り
論争になっている、という。

さて、そんなポテト、
つまりジャガイモ🥔の話。
ヨーロッパではなく、
南米のアンデス山脈が原産
ということはご存じだろうか。

16世紀の大航海時代に、
ヨーロッパにもたらされた。
特に貧しい人の欠かせない
食物として重宝された。
ジャガイモの疫病が流行った
19世紀の『ジャガイモ飢饉』
アイルランドでは、100万人以上の
餓死者が出たという。
文字通り、ノーポテトでは
生きていられなかった
時代や地域もあったのである。

日本にも、江戸時代に入った。
明治後は品種改良が進み、
川田龍吉という男爵は
アイリッシュ・コブラーという
なんか強そうな品種を
北海道の農場に植えた、という。
世に言う、男爵いもである。

こんなに人類の発展に寄与した
ジャガイモ。…なのに
日本語では、あまりいい意味に
使われていない。

いも=田舎者。

そんなイメージはないだろうか?
朝のフルーツは都会的なのに
朝のいもは、田舎っぽい。
どことなく、土の匂いがする。

はるばるアンデスからやってきて
多くの人命を救ったポテト。なのに
皮肉にもその土臭さのイメージで
洗練されてない、と思われている。

しかし、と私は言いたい。

この世を回している者は
泥にまみれることもいとわぬ
ポテトたちではないか!
と。

読者の皆さんの組織や職場にも、
ポテトのような実直な方は
いないだろうか?
その方たちは、フルーツのように
色鮮やかではないけれども、
組織には欠かせないのではないか?

いもは、いいもの、なのだ。

そんなことを考えながら、
私はついついマックの朝限定
ハッシュドポテトを食べるのだった。

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