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いかに知るかも大事だが
いかに使うかも大事、というお話です。

「世界とはいったい何なのか?」
「世界の真実とは何なのか?」

あるお坊さんが、悩みに悩んで、
お釈迦様に聞きに行きました。
どうしても、知りたかったからです。
ちゃんとした答えが返ってこない限り、
仏教の修行をやめる、とまで言います。

お釈迦様は、こう答えました。

「…ある人が、毒が塗られた矢、
毒矢を誰かに射られた。
自分の体に刺さっている、としよう。
その人は、この矢を放ったのは誰か、
それがわからないうちは
抜かない
、と言う。
犯人はどんな人なのか?
どこに住んでいるのか?
矢の色は何色なのか?
それがわからないうちは
抜かない
、と言う。
…そのうちに、その人は死ぬだろう」

お釈迦様は「何を知るか」、
つまりwhatを突き詰めるより、
useつまり「どのように使うか」を
重視した
、というお話です
(だいぶ、はしょりましたが)。

このお話のエッセンス、色々な場面で
「使える」ように思います。

「え? 今をそれを聞く?」
という場面は、仕事上でも
よく出てきますよね。
初心者に多いですが、
中にはベテランも
(暇そうな人に多いです)。

好奇心や疑問点を持つことは
とても大事なこと。
しかし、大事なことは、
知識を「ため込む」ことではなく
それを「使うこと」ではないでしょうか?

SNS的に言えば、
誰かのノウハウをひたすら集めて
虚構の真実を構築していくよりも、

まず自分で「使ってみる」その中で
「自分なり」に「有用にする」、

…それが大事なのではないでしょうか?

優れたインプッターは、
優れたアウトプッターでもあります。
使えてナンボ、でもあります。
使う中で、使えるようになっていきます。

…そういう私もついつい、
自分に毒矢が刺さっているのに
それを抜かずに
他のすぐ答えが出ないことの
思索にふけってしまうこともあります。
良くないですね。

まず、手当てをする。
実際に使えるようにする。
物事には、優先順位がある。

そんなことをふと思ったので、
改めて「毒矢のお話」を書いてみました。

あなたは、毒矢、刺さっていませんか?

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