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複数、それもたくさん、職や会社を変える。
ころころと。

そういう人に対する呼び名はいくつかありますが
ここでは二つ、挙げてみます。

①「キャリアビルダー」
②「ジョブホッパー」

①は、どちらかというと好意的な表現ですね。
ビルダー。ボディビルダー、ではありませんが、
「自らの意志で作り上げていく!」イメージ。
軸がぶれない。体幹がすごい。
カッコイイ感じ。

対して②は、どちらからというと否定的。
ホッパー。ぴょんぴょん飛ぶバッタ。
「少しでも嫌だったら逃げる」イメージ。
軸がぶれぶれ。体幹なしのふにゃふにゃ。
ダラシナイ感じ。

…本記事は、この二つの間にある
無数のグラデーションのお話、です。

私事になりますが、私も
『複数、それもたくさん、職や会社を変えた』
経歴を持っています。

大ざっぱな流れは、
私のプロフィール文にも書いていますし、
以前に『ワークライフジグソーの変遷(いなお編)』
という記事も書きましたので
そちらをお読みいただくとして
(コメント欄にリンクを貼ります)、

簡単にまとめると、次のような感じになります。

①学生期
②新卒期
③再び学生期
④カイシャ期
⑤家庭構築期
⑥複業クリエイター期
①学生期:漠然と一つのルートしか見えてなかった
②新卒期:がむしゃらにやるうちにコレジャナイ感
③再び学生期:自分の好きな分野(地歴)に全集中
④カイシャ期:世間一般の「ふつうの会社」初体験
⑤家庭構築期:家庭第一にて様々な会社を渡り歩く
⑥複業クリエイター期:現在。SNSはじめました。

さて、この「トリミングされた流れ」
「履歴書っぽい箇条書き」だけを見て、

読者の皆様はこの私、いなおを
「キャリアビルダー」だと思うでしょうか?
それとも
「ジョブホッパー」だと思うでしょうか?

『うーん…①②③までは何となく一貫性が
あるように思うけれども、
④⑤あたりは軸が家庭構築に移って
仕事的には、なんか一貫性がなさそう…?』

『となると①②③あたりはキャリアビルダー、
④⑤あたりはジョブホッパーっぽくて、
⑥はまたキャリアビルダーに戻った?』

ええ、自分でもそう思います。
④⑤あたりは、主観的には正当な理由があるものの
けっこう、ホップしていた気がします。
それこそフライパンの上のポップコーンみたいに。

ただし、少し言わせていただければ、

キャリアについて必死こいて自問自答して
今みたいにSNSも使わずに、それでも真剣に
暗中模索・悪戦苦闘・七転八倒していたのは、

①②③よりもむしろ
④⑤あたり、なんですよね。

SNSを使うようになった⑥、現在では
色々な情報を手に入れて、逆に発信も
できるようになったので、精神的には
だいぶ楽になっています
(その分、年齢も積み重なっていますが…)。

『じゃあ、④⑤あたりの時期は、
手あたり次第、積み重なるものがなかった
ただのホッパーさん、だったんですか?』

…いや、それがそうとも言えないんですよ。
と言いますのも、

この④⑤あたりで体全体で感じた「苦渋」、
言い換えると「苦汁」が、今の私の思考に
得も言われぬコクと苦味と深味を
醸し出してくれている気がする、のです。
ただの「ジョブホッパー」レッテルで
片付けられたくない時期なんです。

今、私は『人事屋シリーズ』という
小説を書いているのですが、

もし、④⑤の期間がなかったとしたら
のっぺらぼうみたいな、つるんとした
中身しか書けなかった、ように思います。
コーヒーで言うと、すっごく薄いアメリカン。
④⑤があるから、コクと苦味と深味がある。

その意味では、(あくまで主観的な評価、
客観的にはジョブホッパー的であっても)
キャリアビルダー的な歩みであった、
ようにも、自己評価的には思われるのです。

もちろん、転職や採用の場になりますと、
相手がいて、客観的に判断されることなので、

今度転職する際には、
こういう経歴を是としてくれるような方と
一緒に働きたいものです
(さりげなく現在も、転職先の
情報収集をしていますので、
もし良かったらDMをお願いします!)。

以上、私の事例を挙げまして、

「キャリアビルダーかジョブホッパーか、
なんて、自分の心持ち、分析・評価次第。
また、長い職歴、人生、どちらか一つ、
黒か白かなんて決められませんよね」
ということを、長々と書いてしまいました。

さて、読者の皆様の職歴におかれましては、
どの時期がビルダーで
どの時期がホッパーだと思いますか?
それとも、どちらか純正100%ですか?

よろしければサポートいただけますと、とても嬉しいです。クリエイター活動のために使わせていただきます!