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塾などでは「集団指導」「個別指導」があり
「一人の指導者が多数の生徒を見る」
「一人の指導者が少数の生徒を見る」
「一人の指導者が一人の生徒を見る」など
色々なパターンがあります。

もちろん「複数の指導者が見る」という
パターンも考えられますが、
人件費の関係上、なかなか
チームティーチングは取り入れられない
のが塾の実情です。

そう、教える側、指導者側には
人件費がかかるのです。
手間も時間も、もちろんかかります。
「個別指導」が「集団指導」に比べて
高価なのは、そのためです。

人件費的に究極的に言えば
「塾長一人ですべての生徒を見る」のが
一番、経費のかからない方策なのですが、
塾長も人間なので、限界があります。
人が人を見るので当たり前ではありますが。

なので、例えば公文方式や
衛星授業方式、オンライン教材方式のように、
統一の「教材」「システム」の力を借りて
できるだけ少数で、個別に多くの生徒を
指導する塾も、あります。

…本記事では、塾での指導体制を前提に、
戦国時代の三英傑、
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の
事例を見ていくことにしましょう。

信長は典型的な「俺についてこい」タイプ。
熱血です。先陣を切ります。
最新鋭の武器、銃も使いこなします。
塾で例えれば「カリスマ講師の集団指導」
彼の中では目指すべきものの
やるべきものも決まっていて、
それに向かって進んでいく、進ませていく。

ゆえに、彼の「指導方針」に
ついていけない者は、滅亡します。
秀吉などは何を言われようとも
頑張ってついていって出世しますが、
ついていけない者は脱落したり反抗したり、
謀反を起こしたりします。
明智光秀はついに、信長を滅ぼしました。

次の秀吉はどうでしょうか。
「天下統一」を最優先にします。
信長の反対です。各地域、大名たちの
個別性を考慮して、原則、各々に任せます。
言わば「個別指導」でしょうか。
もちろん、彼に従わない
長曾我部とか島津とか北条とかは
武力で持って鎮圧に向かいますが、
基本は個別対応、それで一気にまとめていく。

ただ、この方式の欠点は
いざまとめる者がいなくなると
ばらばらになりがちなことです。
事実、秀吉が死んだあとは、
内紛が起き、関ケ原の合戦が起き、
ついには大坂の陣で
豊臣家は滅亡してしまいます。
あまりに大名を「個別扱い」し過ぎると、
収拾がつかなくなることもあるんですね。

だんだん話が見えてきたでしょうか?
家康の場合。

彼は、信長方式も秀吉方式も
目の前で見てきました。
あと、家康は歴史が好きだったそうで、
鎌倉時代の源頼朝などのあたりの
歴史書も、よく読んでいます。

「俺についてこい」が過ぎると、脱落する。
「お前に任せる」が過ぎると、勝手をし出す。

ということで江戸幕府は、
その良いところどり、悪いところつぶしの
統治方式を取るようになりました。
身分制度・幕藩体制・参勤交代・国替え…。

無理やり塾で例えるのならば、
「成績別志望別のクラス分けをきっちり行う」
「統一のシステム・教材を使って個別管理」
「ちゃんと学習を受けているかをチェック」
「定期的に面談、席替えをして更新する」

と言ったところでしょうか。

「集団指導」で統一するところと、
「個別指導」でケースバイケースのところを
うまい具合にミックスしたのです。
「集団の中で個を見ていく」、ですね。

この江戸幕府は、様々な問題を抱えつつも
約260年も続くことになりました。

以上、塾と三英傑を引き合いに出して
その指導を見てきたわけですが、

じゃあ、現在は、そして将来的には
どうなっていくのか?

…上記のたとえに引き続いて言うならば
「幕末の動乱」という感じです。
つまり「一つの統治システムには合わない」
生徒が多数出てきている状態。
もう上からの抑え「だけ」ではうまくいかず
個々人が「目覚めて」行動していく時代。
一人一人が、自分に合う方法を模索していく。

外からは、黒船が来る。
中は、統治の限界が来ている。
一人一人が「志士」になり
自分の志のもとに、行動しようとしている。

ただ、幕末の動乱の中で
たくさんの志士が命を落としたように、
先が見えない中で、行動を誤ると
なかなかに難しい事態になることもあります。

さて、読者の皆様はいかがでしょう?
また、お子さんや部下は、いかがでしょうか?

坂本龍馬タイプでいきますか?
西郷隆盛タイプもいいですね。
新選組、鬼の副長なんてのもありますし、
徳川慶喜的な生き方もありますよ?
逃げの小五郎こと、桂小五郎(木戸孝允)
タイプもいるかもしれません。
いや、今こそ信長的な「カリスマ講師」
スタイルが活きていく、かもしれない。

…え、私ですか?

何となく「土佐藩の山内容堂」のように
「話すことは話すがうまくいかない」
「武市半平太を獄死させてしまった」
みたいな感じになっているので、
酔わず溺れず、頑張ろうと思います
(お酒は飲まないのですが…)。

塾・戦国の三英傑の話が
幕末まで飛んでしまいましたが、
書きすぎると止まらなくなりますので
今回はこんなところで…。

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