村上臣さん『転職2.0』を読んで
何日か遅れでリアル書店に入荷、
即日、読んでみました! 感想記事です。
◆いまは『混在』
転職1.0→転職2.0の過渡期、
いまはどちらの意識の人も
『混在』している、という描写が
印象に残り、共感しました。
まさに、そう。
新しい時代は目の前にありつつも
古い時代の影響も強い。
特に、意識の部分では。
日本史を考えても、こういう時代は
何回か出てきています。
◎鎌倉→『室町・戦国』→江戸
◎明治→『大正』→昭和
◎高度経済成長→『石油危機』→昭和元禄
いまは室町、大正、石油危機
あたりに似ています。
時代が変わりつつあり、
それは感じるのに、変わりきれない。
明治維新とかGHQ占領とか
誰の目にも明らかな時代の変わり目
上からの改革ではないので、
人によって差が出る。
変化する人は栄えるか潰れる。
変化しない人は徐々に茹でガエル。
そんなことを感じました。
◆どちらの世代もそれなりにわかる
いま私は『中年世代』なので、
若手もベテランもどちらの気持ちも
わかります、それなりに。
若手はもう、SNSが当たり前。
ベテランは、例外の方を除いて
意識の積み重ねが捨てられない。
①若手で転職1.0
②若手で転職2.0
③中年で転職1.0
④中年で転職2.0
大都市圏はともかく、地方では、
①25%
②10%
③60%
④5%
あくまで主観的ですが、こんな肌感覚
(そもそも若手が少ない)。
となると、
②④の15%の企業や人と
いかにつながるかが大事だと思いました。
同時に、①③の人にも、積極的に
読むことを勧めていきたいです。
◆『タグ🏷』の表現が素晴らしい!
この本に頻出する『タグ🏷』は
とてもいい概念です!
『スキル⚔』だと重い。
たくさんあると『器用貧乏』
『身につくのに時間がかかる』
『活かせないと罪悪感』になる。
しかしタグ🏷なら、軽い。
たくさん貼れるし取り外しもラク。
目に見えやすいし探しやすい。
何より、私も含め転職を繰り返した人が
『履歴書、汚れちまった悲しみに…』
から、
『多種多様なタグを手に入れた!』と
自己肯定しやすくなる。そこがいい。
ただ一点だけ、あえて言うとしたら、
『スキルからポジションに』の
『ポジション』という言葉。
どうしても『役職』という和訳が
第一想起されてしまいます。
野球やサッカーのポジションに
近い意味かな、と思いましたので、
立ち位置、スタンス、舞台、
そんな言葉に置換しながら読みました。
ともあれ、具体的な行動が書かれた
福沢諭吉『学問のすすめ』や
『ドラゴン桜』的な内容の本です!
未読の方は、ぜひ。