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優れた決断が、英雄には必要だ。
その意味では徳川家康は、決断力があった。
しかしその決断は「血断」と言えるほど
凄まじいものも、多かった。

3歳頃、母と生き別れた。
6歳頃、人質生活の開始。
8歳頃、父と死に別れた。
これだけでも精神的にきつい。
いつ死ぬかわからぬストレスフルな毎日。
しかし家康は、決断した。
運命を受け入れ、前向きに生きることを。

今川家の一武将、松平元康として
先鋒を任されるようになった。
死に物狂いで戦った。しかし、
主君の義元を討ち取られてしまう。
「桶狭間の戦い」。
しかし家康は、決断した。
今川と手を切り、織田と同盟することを。

やっと一国一城の主になったと思ったら、
「三河一向一揆」が起こった。
家臣の半分が、家康に背いた。
今なら会社の社長になったとたんに、
半分の従業員が辞めるようなものだ。
しかし家康は、決断した。
粛々と一揆を収め、国を立て直した。

戦国最強の武将、武田信玄。
家康は城からおびき出されて
三方ヶ原で惨敗した。
死んでもおかしくない大苦戦。
しかし家康は、決断した。
どんなに恥でも、生き延びることを。

妻と息子が武田軍と
内通していた疑いをかけられた。
怖い織田信長からも、疑われた。
しかし家康は、決断した。
彼の妻と息子は、命を失った。

本能寺の変で、信長が死ぬ。
やっと天下を狙えると思いきや、
どこの誰ともわからなかった秀吉が
いきなり出世してきて上に立った。
しかし家康は、決断した。
豊臣家の家臣として、頑張ることを。

どの決断も一つ間違えれば、
命を失っていたかもしれない。
辛い決断も、多かった。
しかし家康は、決めて、絶ってきた。

ただし「決断」とは、

決断した瞬間は、ただの選択だ。
英断では、ない。
その後が、大事なのだ。
選択を英断に変える努力こそが。

家康は自分の選択を、
英断へと変える努力をし続けた。
その「不断の努力」こそが、
秀吉の死後、彼を天下人へと導いた。

再来年(2023年)の大河ドラマは
『どうする家康』↓

家康がどう決断するのか?
選択をどう英断へと変えていくのか?
結果がわかっていても、楽しみだ。

◆来年2022年の大河ドラマは
三谷幸喜さん脚本の『鎌倉殿の13人』↓

こちらも楽しみです。

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