採用は 社史/自分史の すり合わせ
思わず五・七・五で一句
ひねってみましたが、
採用する側(企業)
採用される側(個人)
両方が『歴史』を持っています。
会社に歴史あり、
人に歴史あり、なのです。
採用とは、この異なる
2つの歴史のすり合わせ。
これまでの歴史を踏まえて、
お互いの現在で採否を判断し、
未来をともにすること。
ただし。
問題が、3つあります。
ヒストリー=his story
誰かの主観と取捨選択により
物語られる、という
『歴史』ゆえの特質があるから。
①リザルトかプロセスか?
結果=リザルトだけを
物語る歴史なのか、
過程=プロセスをも
物語る歴史なのか?
もしお互いがリザルトだけを
述べる歴史を信じたら?
「大企業、福利厚生充実、
週休二日、高い給料」
「名門大学卒、成績良好、
部活で主将、品行方正」
…だからといって、
ベストマッチとは限りませんよね。
なぜなら、企業に入社して
仕事をするということは、
過程をともにする、
ということだから。
リザルトだけではミスマッチの
可能性が高くなります。
②見える&見せる歴史と
見えない&見せない歴史は?
歴史は物語、ストーリーですから
意識的あるいは無意識的に
内容が取捨選択されます。
どんなに無味乾燥を装っても。
大本営発表、オフィシャル情報
のみを信じて入社したら
全然違っていた!なんて話は
よく聞くところですし
盛り盛り栄光の履歴書を
信じて入社させたら
全然合わなかった!という話も
よく聞きます。
狸と狐の化かし合い?
お互いが不幸ですよね…。
③過去にのみ溺れる歴史か、
現在未来志向の歴史か?
お互いが過去の実績のみを
ひけらかしたとしても、
現在未来に役立つかは、不明。
いま、何をやっているのか、
これから、何をやりたいのか、
過去の事例や過程を、
現在未来に活かせる何かに
つなげられているかどうか?
そここそが、大事です。
以上、3つを挙げましたが、
社史理解を豊かにするのが
口コミというメタヒストリー、
インターンという歴史参加、
OBOG訪問という語り部探し、
などではないでしょうか。
採用側からすれば、
個人のSNSチェックなどの
日常史検証、ですかね。
歴史を復習しない者は
歴史に復讐される、と言います。
採用とは、自分たちの歴史に
歴史を持つ新たな人を
参画させること。
その人にとっては参加すること。
歴史の特質を理解して、
表面的な「白歴史」だけでなく、
見えない歴史の闇をも
踏まえた上で、
検討したいものですね。
◆プロセス・セルフ・ヒストリー↓
◆プロセス・アワーセルブズ・ヒストリー↓
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