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ゴミの日に、ゴミを捨てますよね。

各自治体で決められた袋を使い、
分別してゴミを捨てる。
野良犬やカラスに荒らされないように
しっかりと口を縛る。

さあ、ゴミ収集場に置きにいこう、
そんな時に、あれ、もしかして
大事なものを間違えて
捨ててしまっているかも…と
気付いた
、としましょう。

あなたは縛った口をほどいて、
ごみの中を漁りますか?

…ええ、必要があれば
それはしなければいけないでしょうが
かなり、メンドクサイですよね。

まず、きっちりと縛った
口をほどく
のがメンドクサイ。
開けたら開けたで、
むわっと香るゴミ臭の中から
目的のものを見つける
のが難儀。
仮に見つけてまた縛り直しても、
もしかしたらなんかまた間違えて
捨てているんじゃないか、と心配
…。

ことほどかように、
「もう一度見直す」ということは
時間と労力がかかるものです。
スパッと出したほうが、いい?
でも、間違えて大事なものを捨てて
あとからゴミ回収車から
取り戻すのは、まず無理です。

…何の話なんですか?
と、そろそろお思いでしょうか?
すみません、前置きが長く
なり過ぎました。

「思い込みは、重いゴミ」
これについて、書きたいのです。

人間は、道具を使う生き物です。
したがって、その一生は
取捨選択の連続です。

これは何も、物理的な
「大事なもの」「ゴミ」の
仕分けだけでは、ありません。
精神的な
「大事な考え」「要らない考え」
「選んだ選択肢」「捨てる選択肢」
の仕分け
でも、同じです。

端的な例を言いますと、
ファミレスに入ってからの
メニューの決定。
これ、スパッと決められる人と
いつまでも悩む人、いますよね。

「今日はカツカレー、以上!」と
スパッと決める人は、
パスタや和風ハンバーグの選択肢を
ばっさりと捨てています。
一方で「カレー…パスタ…ハンバーグ…
お子様ランチ…これはないか…
いや海鮮丼…期間限定…(以下省略)」
と悩む人は、じっくり考えて、
ついに決めた選択肢以外のものを
恐る恐る捨てているのです。

で、ここからが難しい、というか
面白いところですが。

人間というもの、メンドクサガリな
部分がありまして、
一度決めた選択をほじかえすのって
けっこう面倒くさい
んですね。
冒頭のゴミの見直しのように。

特に「習慣」となっていることはそう。
無意識のうちに取捨選択して、
それ以外の選択肢があることすら
考えなくなることも多い。
全部考え過ぎると動けなくなるから。

ましてや人間、
せっかく選んだ選択肢を
失敗にはしたくないものですから、

良くも悪くもその選択を
「正しいもの」にしたがる
んです。
「カツカレー、正解!美味い!」と。
もちろん、正解にするために
全力を尽くすのは、大事です。
ただ一方で「見直す」「ゴミ袋を開けて
捨てた選択肢を吟味する」ことも
「時には」必要かな、と思います。

ようやく、
「思い込みは、重いゴミ」に
つながってきましたね…。
つまり、何が言いたいのかというと

「重いゴミ袋につめてからでは
いざ必要があって振り返るのが
大変だから、その判断基準、
意識的無意識的な取捨選択、過程、
それを自分の中(できれば外にも)で
明確にしておいてはどうでしょう
?」
ということです。

いわば明確な「ゴミ分別表」があれば
「うわ、あれ実は大事なもの、
捨てちゃまずいものだったんじゃん?」と
後からゴミ袋を漁ることも少なくなる、
ということですね。

もちろん、その「ゴミ分別表」が
「正しい」かどうかは別問題です。
SDGs的に、リサイクル的に、
カーボンニュートラル的に、
「分別」がアップデートされるのは
よくあることです。
自分の中の「ゴミ分別表」を、
意識的に自分から
アップデートできるか。
言い換えれば、自分の判断基準を
精査し書き換える意識は、あるか。

時代は、刻々と変わります。
外の世界も、
自分自身も変わっていきます。

読者の皆様の心の中の、
「ゴミ分別表」「選択基準」は
いかがでしょう?
いつのまにか昔のものに
なっていませんか?
誰かのお仕着せのものでは
ないでしょうか?
思い込みによって、重いゴミに
なっていませんか?

もちろん、かく言う私も、
「そうだったのか」
「うそだったのか」と
思い込みを指摘されて、
重いゴミを後から開け直すような
メンドクサイ時間を
よく過ごしたりしています…。
最初から、捨てる前に
よく見ればいいんですけどね。

誤解を防ぐために補足しますが、
スパッとカツカレー!の人を
否定するわけではありません。
スピードも大事ですし、
判断基準が明確な人は
すがすがしいことも多いです。
ただ、知らず知らずの思い込みが
重いゴミになることもあるよ、

という記事でした。

そんなこんなを考えながら、
今日も私は無意識のうちに
カツカレーだけを選択しがち
ですので、
気をつけたいと思います
(野菜を採る選択肢も、大事ですね)。

◆ちなみにですが、
ある一定の選択肢へと誘導する、
そのように「仕向ける」ような
「業界(既得権益側)の構造」
というものもあるので、ご注意を。
こちらの記事も、宜しければぜひ↓

『カツカレーしかありません!』
のようなカツカレー専門店なら、
メニューに悩まなくて済むんですけどね…。

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