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「遊び」には、4つの類型があるそうですね!

①競争 ②偶然 ③模倣 ④眩暈(めまい)

①は、かけっこや格闘技など。
②は、運試し的なゲームなど。
③は、演劇やロールプレイングなど。
④は、絶叫マシーン的な平衡感覚の逆転。

これを、キャリア論に当てはめてみます。

①は、ライバルとのルール内での「競い合い」。
②は、誰に出会えるかの「ガチャ」(偶然)。
③は、模範、見本となる人を「真似すること」。
④は、無職経験などの常ならぬ「自由な境遇」。

これらが程よく合わさって、しかもそれを
自分の中で「自覚する」ことで、
キャリア認識がより深まるように思うのです。

①競争が、自分の中での「原動力」になることは
多くの方が経験しているでしょう。
「五輪」などスポーツにもこの要素が含まれます。
ライバルの存在、あいつには負けたくない、
そういう思い、「勝とう」とする思いが
向上心を生み出していくもの。
もちろん人は千差万別で
「勝つ」という概念も人それぞれなのですが、
ある共通で一定のルールのもとで「競う」のは
至る所で見受けられます。

②偶然が、自分の歩みの中に組み込まれている、
ということも、よく知られていますね。
家族、生育環境、同級生や同僚、先輩や上司…。
自分で意識的に選んだのではない「たまたま」
そこにいた人との出会いによって、
人生はかなり大きく影響されていきます。
ただ、逆説的にはなりますが
そういう偶然をつかめるかどうかは、
例えばトランプのポーカーで
狙う手役を選択してカードを交換するように
自分の「選択」も、いくらか影響します。

③模倣が、人の成長を促します。
人間、全くのオリジナルというのは
そんなにはないもので、
「学ぶ」が「真似る」から来ているように
「すげえなあ」と思う人の言動などを
真似することから自己を高めることが多い。
「守・破・離」と言われるように、
型を守っていくうちに、自分なりの
しっくりくるものが生まれてくる。
これは、キャリアにも共通していますよね。

④眩暈、これは平衡感覚を失うこと。
平衡感覚を、いわゆる「通常」ととらえ、
これをあえて逆転させてみることです。
「逆立ち」を想像してみればわかりますが
足が下、頭が上の「日常世界」から、
頭が下、足が上の「逆転世界」を
見てみることで、自分の「ふつう」とは何かを
問い直すことができます。
ただしもちろん、ずうっと逆立ちしていると
頭に血が上りますので、ご注意を…。

以上、4つの遊びの類型。
…読者の皆様は、いかがでしょうか。

◆「競争」を効果的にしていますか?
◆「偶然」の出会いをつかんでいますか?
◆「模倣」したくなる凄い人はいますか?
◆「眩暈」をあえて経験したことは?

私もその観点で振り返ってみますと、

新卒での仕事の際には、よく
同僚と「競争」して高め合っていました。
いまここでこんな投稿をしているのも
リンクトインなどSNSでの出会いを含めた
様々な「偶然」が組み合った結果です。
「模倣」したいな、と思う凄い方も
たくさんいらっしゃいます。
「眩暈」がするような疑似体験も
(転職時などには特に)味わってきました。

ぜひ、この4つの遊びの類型を、
あなた自身のキャリアを深く考える際に
「意識的に」
組み込んでみるのはいかがでしょうか?

◎参考文献です。4つの類型はこちらから取りました。
【ロジェ・カイヨワ】
1913~1978年。フランスの社会学者・哲学者。
ヨハン・ホイジンガ『ホモ・ルーデンス』を
批判的に発展させる形で
「遊び」について、「人間」について、
さまざまな考察を行っています。

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