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中年世代の複業クリエイターこと、
いなおです。

複業、というと、私は
「お笑い芸人」を思い起こします。
大御所レベルまで行けば
いざ知らず、
ふつうのお笑い芸人の方たちは
「複業」をしている方が多い。

本業のお笑いだけで食べていける方は
文字通り、ほんの一握りであって、
例えば「司会」とか、
例えば「文筆業」とか、
例えば「アルバイト」とか、
他の分野でも力が発揮できないかと
死に物狂いで模索して、
生きる術を探している…

そういうイメージがあるのです。

そんなことを考えた時に、
私が真っ先に思い出すのは、
「ルネッサーンス!」の声。

そう「髭男爵」という
お笑い芸人コンビのことです。

このコンビの髭のほう、
山田ルイ53世さんが
社会学者の田中俊之さんと
本を出されているのをご存知ですか?
題して『中年男ルネッサンス』

…髭男爵といえば、やはり
あのワイングラスを掲げながらの
「ルネッサーンス!」と
いうネタが思い浮かびますが、

山田さんはこの本のように
「文筆業」や
「ラジオパーソナリティ」と
してもご活躍中なのです。

ちなみに髭のない方の「ひぐち君」さんも
「ワインソムリエ」の資格を取って
日本ソムリエ協会の名誉ソムリエに
なっているそうです。

…どうしても芸人さんには『一発屋』
というイメージの方たちがいますよね。
山田さんも、この本の中で
髭男爵の華々しかった活躍を
「一発屋だった」と
振り返っています。

しかし、一発屋期間が終わった
その後も、人生は続きます。
…当たり前ですが。

山田さんは1975年の生まれ、
2021年現在、40代後半です。

まえがきから一部引用しましょう。

『自分に好意を抱くものと、そうでないものとの狭間で、うまく振る舞う…"価値観の段違い平行棒”をなんとかこなした僕。これは、一発屋には必須の力だが、四十台という年齢を生きるおじさんたちにも同じことが言えるかもしれない。
もう若くはないが、残された時間も短くはない。
終わってないが、終わっている…非常にややこしいポジション』

どうです? この表現!
四十台という、中年世代という、
ややこしいこのポジションを、
「一発屋」にひっかけて
ここまで明確に表現した文章を、
私はあまり知りません。

そもそも「ルネッサンス」とは
「ル=ネサンス」、フランス語で
「再生」の意味があります。

特にイタリアでの文芸や美術の復興、
「ヴィーナスの誕生」とか
「モナ=リザ」とか、あのあたりが
イメージされますが、

実はイタリアだけでなく
「北方ルネサンス」など
ドイツのあたりのことを指す
ルネサンスもあります。
ルネサンス論は歴史学者の中では
いろいろな説がありますが、
強引かつ極端に私なりにまとめますと
「昔、優れた人間らしい文化があった。
中世で忘れられていた。
それをもう一度、再生させよう」

そういうリサイクル的な
生まれ変わりの運動、
全体を指すように思います。

そう考えると私も現在、
生きるためのなんやかやで少し忘れていた
地理と歴史をベースに発信しています。
この今こそが「ルネサンス」
なのかもしれません。

ややこしい中年世代を過ごしている方へ。
もうだいぶ中年世代を味わってきた方へ。
これから中年を迎える方へ。

山田ルイ53世さんと田中俊之さんの
『中年男ルネッサンス』。
おすすめの本です。
読んでみませんか?

女性の方も、
中年男性理解の一助として、ぜひ!

◆本記事は、以前に書いた記事の
リライトになります↓

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