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十大小説、ジェイン・オースティン
サマセット・モームという人がいましてね。
軍医にしてスパイ、なかなか波乱万丈の
人生を送った有名作家で、
『月と六ペンス』という小説も書いています。
それでこの人が1954年に、
『世界の十大小説』というエッセイを
書いているんですね。
今風に言えば
「この小説がすごい!1954年版」みたいな
ものでしょうか。
その十の作品を、列挙してみましょう。
①ヘンリー・フィールディング
『トム・ジョーンズ』(1749年)
②ジェイン・オースティン
『高慢と偏見』(1813年)
③スタンダール
『赤と黒』(1830年)
④オノレ・ド・バルザック
『ゴリオ爺さん』(1834~1835年)
⑤チャールズ・ディッケンズ
『デイヴィッド・コパフィールド』(1849~1850年)
⑥ギュスターヴ・フロベール
『ボヴァリー夫人』(1856年)
⑦ハーマン・メルヴィル
『白鯨』(1851年)
⑧エミリー・ブロンテ
『嵐が丘』(1847年)
⑨フョードル・ドストエフスキー
『カラマーゾフの兄弟』(1879年)
⑩レフ・トルストイ
『戦争と平和』(1865~1869年)
私も不勉強でして、
人物名と作品名はなんとなく知っている!
でも実際の作品は読んでない!というのも
たくさんあるわけですが。
その中でも『高慢と偏見』という作品。
これを書いたのが、ジェイン・オースティン。
この人、イギリスの女性作家でして、
イギリスの紙幣、新ポンド札の
20ポンド紙幣の顔にもなる人なんです
(今まで5ポンドの顔だった
エリザベス・フライという女性が
男性のチャーチルに代わるので、
その代わりに採用された…という
噂もあるそうですが)。
1775年~1817年の人。
アメリカ独立戦争が起きた年に生まれて、
ウィーン会議のあたりで死んだ人です。
日本で言うと、そうですねえ、
『解体新書』の作者の一人、
杉田玄白と同じくらいの人でしょうか。
江戸時代中盤~後半のあたりですね。
このジェイン・オースティンのことを、
のちに夏目漱石が絶賛しています。
「Jane Austenは写実の泰斗なり。
平凡にして活躍せる文字を草して
技神に入る」
超訳するとすれば、
「オースティンの小説がすごい!
リアルな描写、エベレスト級です。
わかりやすいのに
ワクワクが止まらな~い!
そのテクニック、マジ神ってるぜ!」
という感じでしょうか。
恥ずかしながら(自分で小説を書いておりながら)
この人のこと、私、あまり知りませんでした。
オースティンと言えば、
横浜DNAベイスターズの
タイラー・オースティン選手しか
よく知らなかったんです…
(なかなかいい打撃しますよね)。
でも、お札の顔にも登用されるということは、
イギリスの人にとってみれば
「樋口一葉」「津田梅子」レベルで
知られている人物なんですよね。
日本の歴史上の人物だけでなく、
他国で有名な歴史上の人物も
知っておかなきゃな、と痛感した次第です。
今度のお休みにでも
ジェイン・オースティンの『高慢と偏見』、
読んでみようかな、と思います。
さて、読者の皆様自身における、
「十大小説」は、何ですか?
「十大小説家」と言えば、誰を挙げますか?
私だと…
赤川次郎さん、田中芳樹さん、
司馬遼太郎さんは必ず入ってきて、
あとのチョイスは、うーん、悩みますね…。
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