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「深夜のコンビニは、夜を進むための灯台」ヒスイよりコンビニ運営会社さま各位へお願い(笑)

「深夜のコンビニの需要って、そこにあると思う!?」ってことです。

拝啓 コンビニ運営会社さま

数年前に、日本にも無人コンビニが登場しましたね。
びっくらしましたよ、ヒスイなんて。

だいたいにおいてわたくし、夜型人間でして。
だから夜にふらふらと出かけることが多いんです。

いちおう、危険性に配慮して、街灯のある大通りをふらふらするんですが
(注:この話をした時、親友のMちゃんから、『あんた、蛾みたいね』といわれて、『Mちゃん、うまいっ!』と座布団を贈りそうになりました(笑))
途中でたいてい、コンビニによります。

何のためにって?

……りゆうなんか、あるはずないでしょ(笑)!!

って、事なんですよ。無人コンビニが普及しない理由って。
ここ、コンビニ運営会社様におかれましては、まじめに理解していただきたいと思います。

わかってください。
深夜にコンビニを利用する客って、
ほかに、行くところがないから、行くんです。
ほかに、やることがないから、行くんです。


もっといえば。
夜じゅう行くべきところがなく、やるべきこともなく
やりたいことも見つからないから、
海で溺れかけているみたいに、
ほっつき歩いてんです。
(注:これはあくまでも、ヒスイの場合です(笑))

そんなとき、ぽっと、明かりが見える。
街灯の白々した明かりじゃない。
もっと有機的で、明滅している明かりです。

そう。
コンビニの明かりには、体温がある。
それは、深夜に光り輝くガラスの箱内ではたらくスタッフさんがともしてくれる灯台の明かりです。

深夜を徘徊するわたしたちにとっては、なくてはならないもの。
命綱みたいなものなんです。

深夜のコンビニで
いらないものを買う。

いらないチョコレート。いらないボールペン。
でもそれは、ヒスイがこの光の灯台に救われたって言う
確かな証拠なんです。


今の日本に働き手が足りないことは、わかってます。
深夜に働く人が、大変だって事も、承知しています。
ですが。

おねがいします。コンビニ運営会社さま。
ぜんぶを無人コンビニにしないでください。

夜になったら、歩くしかない人種もいるんです。
部屋にこもっていられず、不安と自己否定にさいなまれて
いらないチョコレートを買って歩く人間も
いるんです。

そのチョコレートが、
ココロの糖分となって
朝まで持ちこたえさせてくれることは
確かなんです。

深夜料金を取ってもいいですから、
無人はやめて。

深夜、人通りも絶えた大通りで、
空っぽのワタクシが、
無人の、空っぽのコンビニからこぼれる光を見たら
切なさのあまり
尖った光を自分に投げつけてしまいそうです。

深夜のコンビニは、私たちがまよわず夜を進むための
灯台なんです。

よろしくお願いいたします。

「恋としか名づけたくない重量を
蒼夜のコンビニ片手で放つ」ヒスイ 

旬杯で白金賞をいただいた短歌です。
このころから、ヒスイは筋金入りの『深夜コンビニマニア』です(笑)


さあ、本日もヤスさんの #66ライラン  に参加しています。

66日間 連続投稿のイベントです。
マガジンに入れていくんですが、連続がとぎれると
マガジンからも出されちゃうという
過酷なレース。
敵は自分だ。
って、自分に甘いヒスイ、どうなる? どうなる!?

明日も多分、がんばります。

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