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「十六夜に我が名を撫でる――」ヒスイ覚醒日記+秋俳句


「十六夜に我が名を撫でる佳作欄」
(いざよいにわがなをなでるかさくらん)

季語:十六夜



今年のお正月くらいから、ヒスイは
「賞」と名の付くものが、ほしくてほしくて
たまりませんでした。

思えばそのころ、ヒスイは仕事もグダグダで
ちょうど、オータさんに怒られまくっていたころで(笑)
(※『ピンクのマカロン、露命をつなぐ』参照  (笑))

どうにかして誰かに
「ヒスイ」という人間を
拾い上げてもらいたかったのだと 思います。


めちゃくちゃ書いたし、そのころは「○○の書き方」みたいなものを
すごく読んだ。
今でも手元に 
スティーブン・キングの『死の舞踏』『書くことについて』が残っています。
どちらも、本が三倍に膨れ上がるくらいに
付箋がつきまくってます(笑)。


そのころのヒスイは
何かに
がんじがらめになっていたんだと思う。
縛り上げていたのは、確実にヒスイ自身で
それ以外の、誰もいなかった。

むしろ ほかの人は
ヒスイが頑丈に、ぎゅうぎゅう作った結び目を
ほどこう、としてくれていたんだと思う。
もちろんヒスイは、気づいていなかった。

自分で自分を縛り上げているときって
よそからの声が、聞こえないから。



にっちもさっちも行かなくなっていた時、姪の澄(すみ)が言った。

『うっわ、ヒスイちゃん。これ、大好きかもー』
なんだって??

澄と一緒に見た映画が、コレ。
『シェフ 三ツ星フードトラックはじめました』

不遇におちいった三ツ星シェフが、息子と仲間の3人で
フードトラックに乗り、キューバンサンドイッチを作って売りながら
マイアミからロサンゼルスを目指すという、コメディロードムービー。

全編をいろどる ご機嫌な音楽に乗って、
自分の信じる道を、一歩ずつ進んでいく主人公がいました。
主演のジョン・ファヴローは、監督、脚本、制作、主演をひとりでつとめています。
つまり、この映画はファヴローが自分の好きなものを 人目を気にせず(笑)、ぎゅうううって詰め込んだものです。


このなかで、トップシェフだった主人公が言います。
『今度は、おいしいものを真ん中に置いて
客とダイレクトにやりとりする仕事にしたいんだ』って
(だいぶ、意訳です。ごめんなさい(笑))

この一言が、すとーーーん! と、
落ちた。

ヒスイは
賞なんかいらなかったんだ。
もともと、賞が欲しかったわけじゃなくて
なるべく大勢の人に 
元気が出る物語を 届けたかっただけなんだ、って。

そのためには、賞を取るのがいい方法に思えて
なのにいつのまにか
『賞がほしいんだ』って
思い込んでた。
その意味のない枷が、あの映画で、はずれました。


ここのところ。
ヒスイは佳作をもらったり、受賞欄に名前だけ乗ったりしてます。
そうやって、賞に近づいてて
ヒスイは果たして幸せか?
それがほんとに欲しかったものか??

考えてみて。
あ、ちがうなって
おもった。


ヒスイの大好きなアイヌのことわざに
『天から、何の役目もなく降ろされたものは、ひとつもない』というのがあります。

今のヒスイは、『この世界とのズレ』を感じている人が
元気になれる物語を、書いています。
自分の役目は、目の前の物語を書くこと、出すことなので
それだけが出来ていれば、胸を張って生きていけると 思います。

なので。
今日もへたくそな俳句を(笑)

『十六夜に我が名を撫でる佳作欄』


コンテスト結果をチェックするのは、この十六夜が最後になると思います。
これからも、もちろん賞には出します。ヒスイみたいなやつは、締め切りがないと永遠に書かないので(笑)。
ただもう、それだけです(笑)。


今は、信じられないくらいにハッピーに書いています。
友人たちと、皆さまのおかげです。ありがとう。



映画『シェフ』。予告編 見て見て―! 音楽がめっちゃゴキゲンです。



ヒスイが『もう賞いらん・覚醒』後に書いた短編です(笑)
自分でも、とても気に入っています。

ヒスイが、オータさんに叱られている話(笑)

明日こそは、俳句だけ出す(笑)
つい書きたくなるんですよね、ここに来るとね(笑)

今日は長文になりました。最後までありがとうございます。


※※
コメント欄で皆様からアドバイスをいただき、最終的には、こう変えました!

「十六夜や我が名を愛づる佳作欄」
(いざよいやわがなをめづるかさくらん)

できあがりました💛

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