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「強い意志と、ワガママの境界線」ヒスイも考えちゃった日記

今日はちょっと、どう考えていいか、
どう書いていいかわからず
こんな時間になってしまいました。

ま、順を追って話そう。

ヒスイの数少ない女友だち、MERちゃん。
(仮名です(笑)、名付けた時、東京MERの映画チラシがあったから(笑))
フリーランスぞろいのヒスイの友人にしてはめずらしく
会社員で
それも外資系で
バリバリと働いている女性です。
役職にもついている。
だから、数人の部下を
抱えております。

そのMERちゃんが
こないだ、飲みながら
ぼやいていた。

「もうさ、部下の社会人としての自立、自分軸と
 ワガママの境目が、
 あたし自身、理解できないのよ」


なんでも、部下のひとりが
『完全在宅勤務』を希望して
わりとゴリ押しして、
自分ひとりだけ、その希望を
通しちゃったらしい。

ちなみに、MERちゃんの会社は
外資系ではありますが
日本法人の社長が
日本文化・風俗が大好き。

夕方四時ごろになると
「ボク、『小腹が空いた』から、ブレイクしてくる」とか
フツウに言うらしい(笑)
小腹が空いたって
日本人でも、あんまり言わないでしょ(笑)
ちなみに、社長さんはアメリカ人
奥さんは日本人だそうです(笑)

そんな社風?ですから、
コロナが終わってからは
みなさん当然のごとく、
通常勤務、毎日出勤に戻っています。
オフィスでのやり取りも
必要な業種なんだって。

そこへ、ひとりだけ
「完全在宅勤務」希望。
オフィスでの必要作業は
2カ月に1週間ほど、まとめて出社して
こなしているそうです。

ヒスイは思った。
今後は
こういう自由な働き方も
あるんじゃないか??
会社に行くだけが
すべてじゃないしな。


しかし、当事者MERちゃんの悩みは深い。
「……そりゃ、業務的には
 2カ月に1週間のまとめて出社でも
 こなせないことは、ない。

 だけどそれは
 他のスタッフのサポートがあってこそ
 『こなせないことは、ない』のであって
 しわ寄せは確実にきてるし、なによりも
 まわりの不満が多くって」
「そうか……あたし、会社で働いたことないからな。
 そのひと、なんで在宅にこだわってるの?
 介護とか、事情があるんじゃないの??」

「……オトコ」
「はあ?」
「オトコ追っかけて、海外に移住しちゃったの」


すげえ。
すげえよ、そのひと。
すさまじい、はぐれ刑事・情熱派だな!!!


まあ、ヒスイは他人事ですから
のんきに聞いていますが
とにかくMERちゃんは
他スタッフと本人との間に挟まって
大変らしいです。

「本人はね、ゴキゲンよ。
 そりゃそうでしょ、自分の意志を通しきったんだから。
 強い意志があった、と言えないこともない。
 とはいえ、ちょっと
 周囲に対する配慮が、なさすぎる」
「……若いと、周りが見えないからなあ」
「32才だよ」
「こ、国際結婚しちゃったんなら、しょうがない部分も……」
「結婚してない。結婚するかどうか、わからない」
「じゃ、じゃあ、何年かしたら、帰ってくるよね。
 で、通常勤務になるよ」

はああああ、とMERちゃんは
盛大なため息をついた。
「だけどさ、たぶん、来年の人事考査で
 彼女、切られるの」
「……エ」
「当然でしょ。この世で彼女しかできない仕事、なんて
 ないもの。
 出社しない社員を
 高給で雇っておく必要性があると思う、ヒスイ?」

MERちゃん、最後に一番大きなため息をついて
つぶやいた。

「来年、切られたときに
 彼女が騒がなきゃいいと思う。
 それだけの腹をくくって
 自分の意志をゴリ押ししたんだって
 納得してほしいよ……」

ここにきて、ヒスイにも
それが『強い意思、自分軸に基づく行動』なのか、
単なるワガママなのか
分からなくなりました。


会社で働くって
大変だな。
自分の進退が
自分のことだけで
収まらなくなるんですね。

というわけで、MERちゃんの悩みは
しばらく続きそうです。



※なお、MERちゃんは、
 以前このヒスイ日記に登場した人です。

MERちゃん自身の恋愛は
とりあえず
終わったそうです。

……ほんとに
終わったんだろうな、MERちゃんこそ(笑)!?


ヘッダーはUnsplashRamsés Cervantesが撮影

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