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2024年3月期4Q決算に向けて持てる自動車銘柄ランキング

国内自動車セクターに想定外の追い風が吹く

記事を読むまでもなくタイトルで何が言いたいかわかってしまいますが、「もしトラ」といわれだしていて、スーパーチューズデーを経て、共和党はトランプ候補を擁立することになり、環境対策に力を入れてきた売電大統領とは全く反対方向の政策をとろうとしています

今まで日本の自動車メーカーはEV化が遅れているから駄目だといわれてきたわけですが、むしろ遅れてきた日本勢にとって攻勢をかける局面に諮らずしもなってしまったということです。

その中で3Q決算では国内の自動車会社は円安も追い風となり、上方修正した会社もありました。

一方で強弱感のかなり分かれる内容で、いい会社はいいがダメな会社はダメというセクター内でも割れた決算でした。

2023年度が強すぎたため、2024年度のガイダンスリスクに注意

当たり前といえば当たり前ですが、2023年度は為替の円安に恵まれたことや、コロナ禍の生産制約からの正常化によりどの会社も飛躍的に生産台数が伸びたため、業績がV字回復しました。

これにより各社在庫が積み増されていて、受注残も減少しているでしょうから(受注残はほとんどの会社非開示)、在庫回転日数も足元では結構伸びてます

ということは当然、2023年度の高いハードルを2024年度も超えられるか?

増益が作れるか?減益となってしまうのか?で懸念が高まるフェーズに入ります。

そのため、安心して増益といえる会社の選好順位が高く、減益懸念のある銘柄が買いにくいということになります。

2023年1月4日以来セクター内相対パフォーマンス

1位 トヨタ +93.89%
2位 ホンダ +75.79%
3位 マツダ +69.74%
4位 スバル +59.57%
5位 スズキ +49.08%
6位 日産自 +41.03%
7位 ヤマ発 +36.83%
8位 いすゞ +33.49%
9位 日野自 -2.16%
10位 三菱自 -3.46%

上位陣にいるのは明らかに米国販売が相対的に強い4社。

次いでインドの独自ストーリーのスズキ。

いすゞや三菱自動車など東南アジア向けに強い2社が相対的なパフォーマンスが弱いです。

今後来年度を見越した中での相対的な銘柄選好順位を考えていきたいと思います。

宜しくお願い致します!


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