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ヒスイ
2016年4月6日 04:13
霞月が、審神者として就任し、未だ日の浅い頃の話。 送り出した部隊が不意を突かれ、隊長であった歌仙兼定が皆を逃がす為一振残ったと報告を受けた。「―だから、歌仙だけいない、と」 執務室の机の上にふわふわと漂いながら、綿毛姿の霞月は低い声で答えた。「申し訳ありません…。頃合いを見て救出に戻ろうとしたのですが、濃霧と追っ手に阻まれ、帰り道を見失わないようにするのが精一杯で…。部隊は傷を負