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長女巣立つ。人を育てること。

ヒストリーメイカーズ(HistoryMakers)の磯村尚美です。
久々の投稿です。
相変わらず起業家として活動しています。
 
今日は、人を育てるという事について、話をしようと思います。
2月、節分、立春という日に長女が家を出て行きました。彼と同棲をするとのことで2日がかりで引っ越しでした。
 
2010年10月
関西から離婚して、娘二人と三人で未開の地、東京へ進出。
当時、長女小学校5年10歳、次女年少さん4歳になったばかり。運よく家が借りることができ、三人のお城での東京での生活をスタートさせました。
 
コネなし、無職。
関西出身の私が東京に出ようと思ったのは、
・東京の方が選択肢が多いこと。
・多動気味の私にとって運賃が安くて色んなところに出れること。
そして、
・出会いたい人がいたのでそれにかけました。
周りの人からは反対しかされなかったけど、失敗したら戻ればいいやと関西を後に。親の背中を見て子供たちがチャレンジする姿を学んでくれたらいいなと東京に来ました。少し話がそれますが、東京に来て約半年後に311の地震、あの時、東京に出なければ関西にいたまま、東京で生活をと思います。
決断、行動、チャンスは一瞬です。

さて、話を戻します。
子供の成長に大きく影響するのは、なんだと思いますか?
 
答えは
親の育て方。
しかしながら、親自身も子供の頃に育てられた方法、身についた思考パターンで動いており、子育ては世代連鎖しています。「自分のことを愛しているか。」と聞くと多くの人はYESとは答えません。自己肯定感が育まれていない、自分の存在を肯定できない、自分のしたいことさえ見つからない、大人になっても空虚です。
そして、私も同じく、自分の存在価値について自己肯定できないまま、いや、むしろ存在してはいけないと思って生きてきました。そんな状態の私が子育てをしていたので上手くいきませんね。私は真に人が育つ方法を知らなかったし、心から愛される体験がなかったのでわからなかったのです。
 
長女誕生。
順調かと思った子育てに課題がたくさん。次女の出産後、子育てはより大変になりました。長女との関係が悪化して行きました。
どの家庭にもそれぞれの事情があると思いますが、子育てに悩みますね。
そして旦那さんとの関係にも。
 
自分という人間一人でも様々な感情があり、その時々で違う。
やたら元気でパワフルな時もあれば、ちょっと落ち込んだり、一人の方がいい時もあれば、誰かと一緒にいたい時もある。自分ってすごいなあと思うこともあれば、なんで自分は出来ないのかなあと思うことも。自分自身と付き合うのですら難解だったりしませんか? 
 
そんな人間同士が一緒にいるのだからより人間関係を築くのは容易ではありません。その中で子育てが特にハードだと思うのは、赤ちゃんは、気を遣ってくれません。自由ですよね。大人なら一般常識というか、こういう時はこう動いてくれるよねとある程度期待できる。しかし予測不能。泣きわめいたり、わがまま(大人にはわがままに見える自己主張)を言ったり、お世話しないといけない。もう、親が取り繕った自分では居れなくなる、本性が出るのが子育てだと私は思います。子どもに騒がれた時など、素の自分が出る。とても、いい自分と言える自分では入れなかったりと。。。子育てに罪悪感を持つこともしばしば。悩む。みんな同じです。
 
ちょっと脱線しましたが親の関わり方、育て方が子どもたちにとても大きな影響を与えます。それは、皆さんご存知の通りだと思います。

ところで、皆さん、子育てに一番必要なことはなんだと思いますか?
答えは、安心安全の基地を作ること。
そしてどんなあなたでも愛しているよというメッセージ、あたたかい眼差し、関わり方が重要です。
 
しかしながら、特に、日本では恥の文化がはびこっており子育てに課題があります。多くの人たちは子どもの頃「人の迷惑になるな」と言われ育てられ、それが強く刷り込まれているからです。これは常に人の目を気にしなさいと言うことでもあり、自分が後回しです。主体性を育むと逆の方向に向いています。
 
そして、親の価値観が子育てに出ます。
子どものためにしていることは実はあなたが子ども時代、育ってきた環境であなた自身が苦労したことだったりしませんか?苦労しないようにと導いている、親の意図が入っている、私は怒られるのが嫌でした。そのため、長女には、人に怒られないようにする術を教えていたと途中で気がつきました。

また、子どもにできないことは自分がしてもらえなかったことではありませんか?私の場合は、テレビを見ることを許されない時期があり、子ども達にテレビを見てはいけないと制限をかけました。子どもたちを縛り、また子どもたちが自由になることを(変な話ですが自分には許されなかったことなので)認めることができませんでした。それはダメ、これはダメとコントロールされて育つと、他人が自由になると自分が落ち着かない。監視下に置き、制限をかける方が安心、安全です。それはかつて親があなたにした様に、あなたを責め、攻撃する、これを避けるためのなんとも皮肉な防衛策なのです。本来、自立心を育むには子ども達にできるだけ良い選択ができるよう制限を外し、制限を設けないことが大切です。にもかかわらず反対のことをしてしまうのです。 
 
子どもの持つ才能、能力を伸ばす。
子ども達が安心して、なんでもチャレンジできる環境を整える。
 
親の在り方、関わり方が大切だと話は冒頭の通りですが
もうこうなると、子育て、子どもがどう育つかは親次第。
 
大きな課題は、親自身も子ども時代に子どもに必要な関わり方を体験していないこと、本当に人が伸び、心が育つ方法を知らないことです。また、親も人間なので時として怒ります。子ども達は人の目を気にして育てられ、ただでさえ心に安心がないため、怒られることでさらに萎縮し親の顔色を敏感に窺います。愛情をかけてもらえない、関心を持ってもらえないことを子ども達は敏感に感じとります。それは、自分は必要ないんだというメッセージとして受け取られ、自分の存在を肯定できず、愛されていると思えない。関わり方、育てられ方はとても重要なんですね。
 
子どもが問題で上手くいかないと思っていた子育ては実は私の問題だった。
自身が愛を知らずに育ち、子ども達に上手く関われない、関わり方がわからなかったのです。
 
自分自身の過去が癒されて、
ようやく私は子どもに自由を与えられるようになりました。
 
今日はここまで。
読んでくださりありがとうございます。
 
そして、なんと今日2月15日は長女の24歳の誕生日です。
後1時間弱、大阪でも雪の降る寒い日、
20時過ぎに生まれました。
お誕生日おめでとう。
 
HistoryMakers.inc
磯村尚美

 

 

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