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ロシア留学記⑥ロシアの中の日本

柔道は単なるスポーツではない。柔道は哲学だ。年長者や対戦相手を敬う。柔道は弱者のものではない。すべてに教育的な要素がある。

【産経新聞】黒帯プーチンが規律と礼節を学んだ「柔の道」

ほかならぬ、プーチン大統領の言葉である。
毎朝、柔道の稽古をしてから大統領府での仕事をしていたとも言われる。
政治的な話は置いといて、彼はある程度の親日家として知られていた。
ちなみに、娘さん(ダンサー)は、東京ディズニーシーのパレードが大好きらしい。

ロシアは親日?

概して、ロシア人は日本に好意的だといわれている。
おそらく、だいたいそんな感じなんじゃないかなと、なんとなく私も思う。副詞が多い。

アニメはロシアに限らず世界的に有名だし、プーチンの例に象徴されるように、武道も人気だ。
かつ、日露戦争や第二次世界大戦はあったものの、バチバチした歴史は割と少ない。(というより、日露戦争は帝政末期の混乱やロシア革命、WWIIは独ソ戦など、より大きな因子によって薄まっている気がする。特に学術的根拠のない個人的な見解ですが。)

プーチン大統領は今年で71歳。勝てる気がしない。
ちなみに、ロシア人男性の平均寿命は70歳に満たない。

もちろん、反論はあろう。
【東洋経済オンライン】あまりに辛辣!ロシア人の「日本人への本音」という記事では、「日本の文化に興味があるという理由で、その人が親日になると思い込んでいる日本人は認識が甘い」と激しめに反論している。「なるほどねー」と思って読んだ。
まあここはそんなに重要じゃないので、ご容赦いただきたい。

ロシアの中の日本

そんな、よくわかんない国ロシア(諦め)。
都市を歩き、ところどころで食事やアニメなど、日本に関するものを目にした。

これから話すことを真っ向から否定するが、ぶっちゃけ、これは大して特別なことではないと思う。
日本にも、不老長寿の象徴らしい桃を掲げる中華ファミレスや、「ア」なのか「ヤ」なのかを一生覚えられない緑のイタリアンは至る所にある。
パッと出てきた2つがたまたまファミレスだっただけで、常に入り浸っているわけでは決してない。
また、誕生日には、おフランスのブランドものを買うと喜ばれるらしい。フランスなのかイタリアなのかはよくわからない。

そろそろ前を向きたい。足元ばかり見ていては明日はやってこない。

日本食

モスクワでもペテルブルクでも、いろんな日本食レストランがあった。
Sushi(Суши)は言うまでもなく、ラーメンやうどんも人気らしい。

ウクライナへの侵攻を受け、「丸亀製麺」が撤退したというニュースを覚えている方はいるだろうか。実はその後も、「マル(Мару)」と名を変えて、バリバリに営業している。
(参考:【産経新聞】閉店の丸亀製麺、ロシア側が無断営業か 屋号「マル」に変更

行ってみた。

「マル(Мару)」の店舗外装。
「カメ(Камэ)」を外したスペースがそのまま残っている(と思う)。
一応目線入れてみた。
ちゃんとネギと天かすもある。
いただきました。タレは濃いめ、麺は硬めだった。だしが欲しい。

他に、やはりスシは挙げずにいられない。
ペテルブルクでТокио-City(トーキョーシティ)という地方チェーンみたいなところに行ってきた。ちなみに、ここは特に日本食レストランというわけではなく、世界各国の料理が振舞われていた。「トーキョー」はいろんな料理が食べれる場所みたいな認識があるらしい。遠からずだと思う。

「シティのレストラン」的なニュアンスっぽい。
一番寿司っぽいものを頼んだ。うまかった。
これは「サムライ」っていうメニュー。
右上の二つは「カナガワ」と「サッポロ」。なぜ。
ちなみに、メトロ車内の消火栓にも「サムライ」の文字。
社名かしら。

メジャーじゃないけど、ペテルブルクにあった、たい焼きのお店が感動レベルで美味しかったので写真だけ。
『罪と罰』の舞台であるセンナヤ広場から歩いてすぐのところだ。

路地裏みたいなとこなので、外装は控えめな雰囲気。
店内のメニュー。内装かわいかった。
選ばれたのはあんこでした。
ペン書きであるのは「アズキ」。あったかくてばかうま。

そのほか面白かったもの

ダイジェスト版で紹介していく。

上は、映画監督の溝口健二(1898-1956年)について『溝口と日本』みたいな本。
なぜかほとんどの美術館のショップにもあった。
学校にあった世界地図の一部。
特に政治的意図はない。
お土産屋さんにて。
くまモン、お前はここで何してる。

お土産屋さんには、アニメキャラクターのフィギュアやマグネットが所狭しと並んでいた。
人格形成の8割をジャンプとコロコロに頼ってきた私は、NARUTOやドラゴンボール、ONE PIECE、鬼滅の刃くらいまでならわかる。だが、チェンソーマンとかになると、一緒にいたセルビアの子に「日本のアニメだぞ、知らないのか!?」と問いただされる始末。
若い子の見てるものはようわからん。

ちなみに我が家では、「チェンソー」でなく「チェーンソー」と呼んでいた。また、私は「ドーナツ」より「ドーナッツ」のほうがしっくりくる派だ。銀シャリの橋本さんにツッコまれるタイプの人間ということになる。

書けなかったことを書く

当たり障りのない、ただの報告になってしまった。
日露戦争とか、第二次世界大戦とか、もうちょい書きたいことはたくさんあるのだが、実力不足にてここでは諦める。

気づけばもう⑥まで来てしまいました。
当初の予定は4つだったのです。

気づけば夏休みは遥か昔、秋分はとうに越えてしまった。
二十四節気では、そろそろ「霜降」。呼んで字の如く、霜が降りる時期である。
なんとかもう一つ、戦争や記憶について書きたいところ。

期末から逃げながら、少しずつ書いていきます。冬将軍がやってくる前に。

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