人生初のタイピングとジオラマ
先日実家の掃除をしていましたら、私の模型趣味と人生初のタイピング体験の原点が出てきました。いや懐かしい。まさに私の模型趣味とキーボード好きの原点です。
昭和のプラモ・ジオラマとタイプライターの時代から、令和のデジタルモデリングとメカニカルキーボード時代まで。時代は変わっても自分が好きなもの・やっている事って、根本の部分では変わってないのだな、と改めて思った次第。今回はこの原体験2つを紹介。
人生初のキーボード:PLUSのタイプライター
これが私の人生初のタイピング体験であった、PLUSのタイプライター。
ハードケースに入れたままだったので中身はほぼ当時のまま。ホコリまみれのケースを開いた瞬間、ちょっとしたタイムスリップ感を味わいました。
中高時代これを使ってガシャンガシャンとタイピングをしていました。パソコン?ワープロ?ブラインドタッチ?、そんなシャレた語彙など私の脳内に一切存在しない時代です。全て独学。用途は主に制作したジオラマのタイトルプレート制作のためです。
人生初のジオラマ:1/35スケール「SICILY1943」
そしてこれ(↓)は13歳の頃作った、人生初のジオラマ作品。
当時はジオラマのタイトルプレートをこういう感じでこのタイプライターを使って作ってました↓。
今の目で見ると・・・いや、なかなか良いフォントじゃないですか。久々にまじまじと眺めてしまいました。「タイプライターで作ったタイトルプレート」といいう「レトロ感」は今はやる人が居ないだけに貴重かもしれません。
模型とキーボード
一見関係ないこの2つですが、私は人生初のジオラマ作品制作で、最初からこの2つの組み合わせを使っていました。
まだパソコンもない時代。「単に模型を作る」というだけでなく、自分のイメージするシーンを言語化するプラスアルファ表現を加えたい。そのために模型以外の要素、その当時の時代を反映した何らかのテクノロジーを使う。無意識でしたが、そういう事が昔から好きだったのだと思います。
タイトルプレートを作ろうと思ったのは、当時最新の塗装技術とジオラマ技術を披露して世界をあっと言わせたベルギーの偉大なモデラー、フランソワ・バーリンデン氏のジオラマ作品で使われているのを見たからです。
彼の作品には綺麗なインスタントレタリングによるタイトルプレートが付けられており、まるで絵画作品か美術作品のように綺麗な枠組みで額縁が施されていました。当時の私にはそれが衝撃でした。
この、ジオラマに美術品のような品格とメッセージ性をもたらすこの額縁とタイトルプレートに魅了されました。
どうやって作っているか全く分からず、見よう見まねで最初は文字をプラ板に書いたのですが、当然ながら、どうしても綺麗に仕上がりません。
そこで思いついたのが、今回のお題でもある、家にあった両親所有のタイプライター。「そうだ、あのタイプライターを使って作ってみよう」と使い始めたわけです。
互換性のあるリボンなどが手に入ってうまく稼働するのであれば、令和の時代にあえてこのレトロなキーボードを使ってガシャンガシャンと何か打ってみるのもオツなものかもしれません。現在いろいろと断捨離中なのですが、とりあえず、これは捨てずに取っておくことにしました。
まとめ
模型制作とタイピングという全くジャンルが異なるもの。それらがデジタルモデリングの時代になって違う形で自分の中で融合するとは当時は思いもしませんでした。プラモデルを使ったジオラマ製作も、プログラミングでのWebアプリ開発も、ZBrushやBlenderや3Dプリンターを使ったデジタルモデリングも、
「その時代の最新技術を使って何か自分のオリジナル作品を創り出す」
という点において、やっていることは私の中では全く同じ意識なのです。
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