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Pop!_OSでManjaroのLiveUSB

ディストロ人気ランキング2位のManjaro Linuxがどんな感じか好奇心が止まらなかったので、Pop!_OSでLiveUSBを作ってちょっと試してみました。

3種類のデスクトップ環境「KDE・GNOME・XFCE」

Manjaro自体にも興味がありましたが、試してみたいと思った一番の動機はKDE Plasmaです。ちなみに私はGNOMEユーザーです。KDEは昔ちょこっと1週間くらい試した程度。ほとんど使ったことない、と言っていいレベルです。興味がないわけではなく、「なんとなくGNOMEがしっくりきた」という感じの理由で使っていませんでした。

なので今回は最初にKDE版を試し↓、

次にGNOME版を試し↓、

最後にXFCEを試しました。↓

USB FlasherでLiveUSBの作成 

こんな感じでisoファイルを選択し・・

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書き込むUSBを選択するだけ。

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「NEXT」をクリックしたら書き込み始まって、完了です。
分かりやすい&使いやすい&速いの三拍子そろったUSB Flasher、ほんと素晴らしい。

書き込んだUSBの中身はこんな感じです。ミニマムでシンプル。↓

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Manjaro Linux:KDE版とGNOME版の所感

LiveUSBで起動して試しただけですが、忘れないうちにファースト・インプレッションを書いておきます。
超ざっくり簡単にまとめると、

KDE版=Windows風
GNOME版=超シンプルなMac風
XFCE版=超シンプル軽量なWindows風

という感じです。以下、もう少し詳しく書いてみます。

KDE Plasma版所感

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Windowsが好きな人はKDE版のほうが馴染みやすいかなと感じました。暫く、操作を色々試したり、Firefoxでブラウズしたりしてみました。

好きなところ:超シンプルで軽量なところ。比較的リッチなGUIですが、
LiveUSBでもサクサク動きます。とても感触良いです。

好きでないところ:フォント周り。
フォント周りが良くも悪くもWindowsっぽいです。設定の挙動もWindowsぽい。つまり、フォント周りの設定がしづらい・整合性が良くない。出来ないことはないですが、簡単ポンとは行かず、ちょっと面倒です。

まず、4Kの27インチだとそのままでは小さすぎて見づらいです。そこでスケーリング設定をするのですが、スケーリングが100%・200%と大きく決め打ちのため細かく設定出来ません。程よいサイズに収まらず、「小さいか大きか」みたいな感じです。

デフォルトのフォントは好みではないのですぐに変えようとしたのですが、サイズを一括して変更する方法が標準機能の範囲内では見つかりませんでした。出来ないことはないと思うのですが、ちょっとカスタマイズに時間がかかりそうです。

GNOME版所感

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好きなところ:
UbuntuやPop!_OSでGNOMEを使っているので馴染みやすいです。というか表側の感触はほとんど変わりません。いつものGNOMEです。ただ、標準インストールアプリやアイコン、デフォルトのフォントなどが違うのが最初に感じる違いです。Pop!_OSでおなじみのタイル表示も標準搭載されており、とても良いです。動作も軽くて早い。

好きでないところ:
特にありません。Pop!_OSやUbuntuと比べて特筆すべき面が速度やミニマムに削ぎ落とした面以外ないところは評価が分かれるかもしれません。自分でカスタマイズを積み上げていく人が好きな人には良いですが、レディメイドが好きな人には向かないかも?

XFCE版所感

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一番シンプルなのがXFCE版です。
好きなところ:超シンプルなところ。ミニマリスト向け。自分で積み上げていく人向けと思います。

好きでないところ:
私的にはちょっとシンプル過ぎですかね・・・デフォルトのフォントや描画も少し古い感じがします。今のリッチなUIやUXに慣れている目から見るともう少し見た目や操作感がリッチだと良いです。

XFCE版かKDE版かGNOME版か

ArchベースのLinuxを使ったのは今回のmanjaroが初めてです。雰囲気やしきたりが違ってたり、パッケージマネージャーがpacmanだったりしますが、やはりLinuxはLinux。他のディストロを経験していれば使い方や乗り換えは簡単かと思います。KDE・GNOME・XFCEの3つのデスクトップ環境どれも動作も軽く、いい感じです。単純に、好みで選べば良いと思います。Pop!_OSはGNOME版だけなので、デスクトップマネージャーを好みで選べるManjaroは良いですね。

デスクトップ環境に関しては(これは完全に私の好みの問題ですが・・・)私は「やっぱGNOMEかな」と改めて思いました。manjaroを使う場合もGNOME版にすると思います。ベースがUbuntuであろうがArchであろうが、結局デスクトップ環境の好みはベースにしているOSそのものより大きい感じがします。そのくらい自分に合うデスクトップ環境選びは大事なのだなと改めて思いました。

また、そのデスクトップ環境を選んでも起動時にプロプライエタリなドライバーを使うか否かの選択肢があります。私はプロプライエタリドライバー使用を選びました。私愛用のハイブリッドGPUラップトップで試しましたが、NVIDIAドライバーも入っており、標準でグラフィックカードを切り替えて使える仕様になっています。この辺はPop!_OSととても似ていていい感じです。

manjaroの人気の秘密

manjaroは2021年3月現在ディストロウォッチで2位という人気を誇るディストロです。以前にも書きましたが、人気の秘密はゲームパフォーマンスが非常に良いということと、Youtubeチャンネルでその実証結果がアップされている事もかなり大きいと思います。(Pop!_OSより良いパフォーマンスを出す結果が多数報告されています)

また3つのデスクトップ環境を試してみて感じたのは、ゲームのパフォーマンスに加え、最先端を行くArch系統であることとシンプルな構成も相乗効果で人気の後押しをしているように感じます。

まとめ

以上、初めてmanjaro Linuxを使ってみたファースト・インプレッションでした。ファースト・インプレッションは最初に使った今しか書けないので書いてみました。 manjaro Linux、噂通りとても良いディストロと感じます。

Daily driverとして普段使いでメインにするか?と言われたら、今のところまだ私はPop!_OSのほうに軍配を上げます。フォントや全体的なパッケージとしての統一感やバランス、品質やセンス、個人的な好みなどを含めるとPop!_OSです。ただ、常に「もう一つの選択肢」は持っている方が良いので、緊急時のLiveUSBとして持っておくとか、古いマシンの再生やサブマシンに入れてみるなど活用してもいいかなと考えています。

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