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ZBrush→Blenderへの移行とBPainter(その1)

デジタル造形のメイン環境をZBrushからBlenderへ移行することにしました。これまで

ZBrush:Blender = 7 : 3

でしたが、今後は

ZBrush:Blender = 3 : 7

になります。いや、もしかすると

ZBrush:Blender = 1 : 9

になるかもしれません。よほどZBrushに革新が起こらない限り、これから暫くはこの比率は変わらないと思います。

Blenderは以前からたまにDLして開いて少し触ってみては削除、を繰り返していました。私の身体はZBrushにすっかり最適化されており、気になってはいても真面目に使うことはなかったわけです。

今年リリースされた2.83LTSから改めて、真面目に使い始めました。初めての長期リリース安定版、ということで「使ってみるか」となったわけです。

6月頃にスカルプトモードを初めて真面目に試した頃はこんなことを書いていました。↓

翌月の7月頃にもまだ「部分導入」という感じでこんなことを書いていました。↓

このように、Blenderを部分導入しつつも、7月頃まではまだまだ「ZBrush命」だった私です。それがここに来て一気にZBrushから本格移行する気持ちに傾きました。

理由は

1) Linuxへの移行・UI・クロスプラットフォーム
2) ポリゴンモデラーの性能
3) カスタマイズ可能な豊富なアドオン環境
4) スカルプトモードの急速進化
5) アプリ1本で完結出来るワークフロー構築のしやすさ
6) 同時に複数のプロセスを走らせられる
7) コミュニティの熱さとフレンドリーさ

です。それぞれの理由は詳しく書くと長くなるのでまた別の機会に改めて書きますが、とりあえず、そういうことです。

色々あるけど思い立ったきっかけはBPainter

移行はパッと思いつきですぐに決めたわけではなく、時間がかかりました。しかし充実したアドオンなどカスタマイズ性の高さに徐々にハマって魅了されていきました。

これまでZBrushで造形やモデリングに関しては不満はなかったのですが、唯一不満があったのがペインティング機能とレンダリング機能でした。ZBrushとの連携の定番であるKeyshotやSubstance Painterも購入したのですが、私が求めている感じと違う・・・そういうモヤモヤ感がありました。

そんな中、BPainterに出会ったわけです。

「これだ。求めていたのは。」

と思いました。立体に直接、Photoshop感覚でレイヤーを重ねて直感的に塗れます。↓


画像1

しかもそのままレンダリングのオン・オフが簡単。このようなライティングやレンダリングをオンにしたリアルタイムレンダリング状態のままでも、回して角度を変えてチェックしたりペインティングや造形の微調整も出来る。↓

画像2

これはZBrushはおろか、ZBrush+Keyshotの鉄板コンビでも出来ない芸当です。こういう

「造形>ペインティング>レンダリング」

という一連のワークフローを直感的かつシームレスに出来るようなアーチスティックな機能は真っ先にZBrushに搭載して欲しかった。今後のバージョン次第ではどうなるか分かりませんが、現時点ではこの点はBlenderの圧勝です。

まとめ

というわけで、色々な理由が重なって、メインの造形ツールをZBrushからBlenderに移行することにしました。

他の人は分かりませんが私の場合「5:5で併用〜」とやると中途半端になるので、集中没入してドップリと浸かって、ZBrush仕様に最適化された身体をBlender仕様にしていきたいと思います。

これまでのZBrush資産が膨大にあるのですがそれは追々。とりあえず今後作るものは全てBlenderメインで行こうと考えてます。

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