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Linux on Ryzen環境構築(ほぼ完了)

RyzenマシンのUbuntu Linux環境構築、ようやくほぼ完了に近づきました。
Blender、ZBrush、VSCode、Google Chromeなどなど日々愛用してるアプリを全て動かせる環境になりました。Office系はOffice365をサブスクしてるのとGoogleがあるので問題なし。フォトレタッチソフトはどうしようかと思いましたがKritaを使い始めてみることにしました。

Ryzen 3700X 8コア16スレッド/RAM64GB/Geforce2060 super上で静かに快適に稼働しております。

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Linux上のZBrushと4Kモニター

ZBrushが4Kモニターでうまく表示されない(超小さく表示されてしまう)という問題が発生。

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これの解決法を探るのにかなり時間を使ってしまいました。完全解決ではないですが、ひと手間かければ正しく表示されるようにしました。

STEP1:4Kモニターの基本解像度設定

まず、モニターの設定です。私は27インチ4Kのフル解像度を175%にスケーリングして使っています。

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STEP2:ZBrush起動時の解像度設定

Lutiris>ZBrush2021>Configure>System Optionで「Switch resolution to」で「2560x1440」に設定。ZBrush起動時に自動的に解像度が切り替わるように設定します。

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STEP3:ZBrush終了時の解像度設定

「Restore resolution on game exit」をオンにし、アプリ終了時にもとの解像度に戻るように設定します。LutrisはSteamと同じゲーム管理アプリなのでアプリは全てゲーム扱いです。まぁZBrushもある意味「永遠にモガキながら遊べるゲーム」と言えばゲームです。

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設定は以上です。これでZBrush使用時のみ解像度が「2560x1440」に切り替わるようになりました。

Ubuntuは常に上にメニューバーがあって、ZBrushを起動しても自動的にフルスクリーンになりません。フルスクリーンにするには「Extentions」というアプリをインストールし、メニューバーを自動的に隠す設定にします。

これで、フルスクリーンでZBrushを使えるようになりました。↓

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表示ですが、解像度を「2560x1440」に設定して問題はないか?と思われると思いますが、問題ありません。理由は、

そもそもZBrush自体が解像度が低いから

です。Mac版やWindows版であっても専用OSで完璧&綺麗に表示されているとは言えません。フォントの美しさには定評のあるMac上でもMac版はフォントはジャギーに表示されます。Windowsの場合4Kモニタだとデフォルトだとぼんやりして見えます。アプリのプロパティーでスケーリングを有効にしたら少しマシになるという感じです。

つまり、モダンOS+モダン解像度モニター環境ではZBrushはもともと低解像度を強制的に拡大されて表示されている、というわけです。メニューフォントやアイコンの文字がやたら小さかったりするのがそれです。

なので4Kモニターでは「2560x1440」にして200%にスケーリングして丁度良いくらいです。Linuxのフォントレンダリングは結構素晴らしく、拡大しても綺麗にレンダリングしてくれます。フォントレンダリングに関しては

macOS>Linux>>Windows

という感じでしょうか。でも、Macとの差は僅差です。長年Macも使っている目から見ても十分美しいレンダリングです。

Macはその持ち前の高解像度条件下での低解像度アプリへの個別の救済措置がないので、ZBrushではデフォルトではフォントがジャギーです。ZBrushのフォントに関してはLinuxが一番美しく設定出来ると私は感じています。

Windowsアプリ管理環境「Lutris」

ZBrushのようなWindows版アプリはLutrisで全て管理することにしました。LutrisはWindowsのゲームをLinuxで動かす環境管理アプリですがZBrushもインストール&登録出来ます。コマンドを使わずGUIで全て完結出来るのが良いです。

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このLutrisもそうですが、今のLinuxはかなりGUIが進化していて素晴らしい。フォント描画も綺麗でルック&フィールが昔のMac OSに近い温かみのある感じなのも相まって、私の中ではちょっとmacOS超えた感があります。もともとルック&フィールの好みは「Linux>macOS>Windows」という感じだったのですがますますLinux好きになりそうです。


参考URL:

Lutrisを使ってZBrushをLinuxにインストールする手順が動画で紹介されています。


グラフィック系用途としてのLinux


Linuxを再び使い始めたそもそもの発端はBlenderはLinuxが一番早いこととZBrushがwineで動かせる可能性があることでしたが、「欧米の大手VFXスタジオは6割くらいLinux」という記事を読んだのも興味が湧いたきっかけです。処理が早く連続可動が安定していることとファイルシステムやメモリー管理が3大OSの中で一番優秀なので長時間レンダリングにはLinuxが良いのだそう。「Linux=コマンド&エンジニア御用達OS」というイメージはそろそろ払拭していいかもしれません。

まとめ

今回のメインマシンでのWindws+Linuxデュアルブート環境構築ですが、2つのM.2 SSDスロットを使っています。プライマリーに入っていたWindowsのSSDを丸ごと物理的に移動し、「プライマリー=Linux、セカンダリー=Windows」という構成に換えました。というわけで、LinuxをメインOSに据えた環境がほぼ完成、となりました。あとは使い込みつつ調整していきます。


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