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再考について過去最高に再考

THINK AGAIN』についての2回目です。

私が説得したい相手と内容についてはプライベートなことなので具体的には書きませんが、皆さんにも説得したい相手が少なからずいませんか?

相手のためを思って思って良いアイディアを提案しているのに全く聞く耳を持たない相手が。

大した関わりのない相手なら「好きにすれば」でいいのですが、関わりの深い相手ではそういうわけにもいきません。
そこで私がまず考えたのが、シンプルに説得について学ぶことです。

蔵書の中から、説得に深く関わる一連のシリーズを読み直しました。

これらの本には、説得力と影響力を上げるためのさまざまな知識が詰まっていますが、そもそもこれらの本を書いたロバート・チャルディーニ氏が第1作目を書いた動機は自分がそう言った手法に騙されやすいからであり、それをブロックするための知識を広めるためでした。

その姿勢は全作品で貫かれていて、不当な利益を得るためには使わないことと、もし使ったとしても長期的には何も得るものがないと示されています。

また、3作目の『戦略編』には『小さな工夫が生み出す大きな効果』というサブタイトルが示す通り、目立たないようなごく小さな工夫でなければ効果がないこと、4作目の『プリ・スエージョン』でも相手に気づかれないような目立たない下準備が重要であることが説明されています。

つまり、これらの本は「影響力の武器」でゴリゴリにフル武装して相手を説得するためではなく、たくさんの武器の中から最適なものをごくわずかだけ選んで決して気づかれないように控えめに使うための本だということです。

そして、本当に相手の利益になることを、最終的には相手の意思で選んでもらうということ。

でも、2000円以上する本を4冊も読んでこんな結論じゃ、なんかがっかりしませんか?

もっと、相手を術中に陥れて翻弄し、無理やりYESを言わせるような鮮やかな手法を、心のどこかで期待していたのかもしれません。

ということで、そんな方法を求めて別の本を読むのですが、その話はまた次回。