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度々世間を騒がせる個性についての論争。

今日ぼんやりと小説を読んでいたら「美大の奴らは奇を衒いたがるやつばっかでほんとに個性をもってるやつなんかいねぇよ。」なんて台詞があった。

まぁ、あくまでも小説の中の話であって現実で言われたわけではないのだから真に受けてこう頭を悩ませるほどのことでもないのかもしれないがなんだかその言葉がずっと頭から離れなかった。

いや別に、自分に個性がないと言うことを悩んでいるわけではないので本質を突かれて嫌な気持ちになったとかそう言うわけではないのだけど。

美大に入って思うのはどうも個性がありますと主張して生きている人間が優秀だみたいなそんな風習が蔓延っているなということ。そりゃ、個性を主張できるっていうのは一種の才能なのだからそれ自体を悪だとは言わないのだけど、でも個性を主張して目立っている人ばかりに注目して、自分から他人の個性を探しに行こうとしない。

嫌だなぁ。それ。
あいつはこういう企画を成し遂げてすげぇのよ。
とか。
あぁ、その人はほんとにその企画を成功させたことを褒めて欲しいのか。企画を計画したことを褒めて欲しいのか。それでいいのか。違うじゃん。きっと。
もし、企画を成功させてみんなにすげぇって思ってもらおうみたいな考えでやってる人がいたらそれはもう空っぽ。空っぽな個性の押し売り。実際に何人か見たけどそんな人。

何を言いたいのかわかんなくなってきたけど、私は今の、何が成し遂げだ奴が優秀。個性があってかっけーみたいな風習が大嫌いだし、それに文句を言うだけでそれに対する打開策がない私がもっと嫌いってこと。

目立ってないけど面白い人たくさんいるんだなって私はこの大学に入って感じたからこそ悔しいなぁ。