中小企業診断士二次試験筆記試験を通過するまで
中小企業診断士の二次試験筆記、奇跡的に通過しました。
一次の合格発表後から二次の勉強を始め、2ヶ月弱。
ストレート合格は約5%(実際にはもっと少ない気がします)とも言われる中で、一年目で合格できたので、今後受験する方に何か一つでも参考になればと思って、いま書いています。
背景として、まずは経歴から
新卒から銀行員を10年ほど経験(ほとんど営業)、その後、上場企業の子会社の立ち上げや、健康食品会社の経営管理などをしていました。
最後に関係していた会社がでは、事業縮小やグループ企業の再編を行った後、フリー(=無職)になりました。
銀行辞めて4年ほど経営者の横で経営全般に携わっていたものの、実務の中で学んだだけで、網羅的に勉強したことはなかったので、中小企業診断士の受験を決意。退職した2023年4月から、再就職等せずに、本格的に勉強を始めました。
一次試験について
何で勉強したか
勉強は通信講座であるStudying1本。
通信講座だと怠けてしまうリスクもありましたが、3倍速で集中して聞いたり、練習問題もスマホでゲーム感覚でできたのが、自分には向いていました。PCもデスクトップ1台、ノートPC2台、スマホ2台と無駄にたくさん使っていて、どれでもログインしてしまえば同じところから勉強再開できたというのも大きかったです。
一次試験では、ひたすら動画見て問題解いての、カリキュラム通りに進めました。他社の模試など一度も受けていません。Studyingでは、AIスコアという、いま何点くらいの実力があるかAIで判定してくれるものがあるのですが、それを460点(700点満点の6割420点+40点)まで持っていけるようにどの科目で稼げるか意識しながらやっていました。
一次試験前日〜当日
最終的にAIスコアは前日で417点と、ギリギリ合格点に届かないままでした。(ひとえに自分に甘い)
ただあと1日取り組んだところで点数も変わらず、それよりも体調管理だと思い、前日は勉強もそこそこに、睡眠時間を確保。あとは、試験が長丁場で、途中お腹が空いたら一気に集中力が落ちるので、試験の合間に何を食べるか考え、準備していました。(恥ずかしながら、大事な場面とか関係なく眠たくなるし、お腹すいたら何もできなくなる性格)
結果的に、毎回合間に玄米おむすびとブドウ糖のラムネを食べたのと、鼻水が出るくらい冷房が効いていたので、眠くなることはありませんでした。(ただ、寒すぎたので、防寒着とティッシュは用意すべきでした。鼻水出過ぎて集中できなかった。。)
試験自体は、どの科目も納得いくまで見直しをして、終了時間前に退出しました。男性トイレも混むし、教室の外の椅子やテーブルも限りがあったので、次の科目のために早めに退出。なんとかやり切りました。
しかし、合格への手応えは微妙。案の定、自己採点の結果、6点足らず、不合格を確信。出題ミスによる全員加点や、マークミスがあったとしても6点はさすがに埋まらないだろうと。
ただ、Studyingの講座には二次試験の内容もあるので、どんな試験か把握だけはしておこうと、概要だけ3倍速で視聴。その後、来年の講座も申し込んで、しばらく何もせずにいました。
一次試験合格発表〜二次試験勉強開始
そして迎えた、9月6日の合格発表。
なんと、自分の番号があるではありませんか。信じられず、何度も番号確認しました。
そして、この日から2次の勉強を開始。二次試験は過去問を解くしかないと思い、過去問のみ解きました。予備校の模試も存在すら知らず、気づいた頃には申込期間も過ぎていました。
何が正解かわからないので、いろんな考え方に触れようと、ふぞろいな合格答案等、Studyingの掲示板機能でよく名前が出てくる参考書をメルカリで購入。同じ問題を二回解いても答えを覚えていそうなので、解き方や考え方をどう再現性を持たせられるかと考えながら勉強していました。14年分は解きました。
二次試験当日
事例ⅠとⅡは集中もできて、自分の中ではちゃんと書けたので、貯金ができたとテンション上がっていました。
事例Ⅲも引き続き集中して取り組もうとしたところ、眠気なのか集中力が切れたのか、はじめの45分まったく話が頭に入ってこず、何度読んでも解答のイメージが湧かなく、焦りに焦りました。これで終わったなと。
ただ、さすがに白紙答案もまずいと、5分仮眠して頭をリフレッシュ。最後の1秒まで諦めずに書けることを盛り込みました。単語での加点を狙い、文章の出来は無視。体言止めも多く、変な文章にはなっていたと思いますが、出来る限り埋めました。
続いて、事例Ⅳ。ここで挽回したかったのですが、問題をざっと見ると、まずもって文字数が多すぎる。そして、問3は解くのに時間かかりそうと思い、捨て問に。問4の文章問題をまず埋め、問1の分析問題を終わらせました。あとは問2だけ解いて、問3は部分点狙い。と思ったら、問2(2)のがまったく解けず、、何か見落としていないかと問題文を何度も読むも、どうしても理解できず。
そこで考えるのを諦めて、算数の問題として解こうとイチから取り組み、無事に解けました。ここで、時間も精神力も削られたので、問3はいかに部分点を稼ぐかだけを考えて、書けるものは書いて時間終了。
自己採点も、なんとも手応えなく。事例ⅠとⅡで思ったほど貯金も出来ていなさそうで、まぁ無理だろうなと。
とは言いながら、淡い期待を持って、しばらくニート生活。年を跨いで合格発表というのも、なかなかですね。というより、結果がわからないことには転職活動しようもないので、ゆっくり過ごすしかない(と、自分に言い訳)。
2次通過
そして1月11日の2次筆記の結果発表。
自分の番号が載っていたとき、信じられなくて何度も見返しました。受かっていた喜びと同時に、これで落ちていたら無職のまま1年勉強することになっていたのかという安堵がありました。結構リスクの高い取り組みだったと今さらながら。
2次筆記を振り返って思ったのは、明確な答えのない2次筆記試験で、無駄に不安になっていろんなものに手を出したり耳を貸すより、与件文や問題文の背後にある出題者の意思を考えながら取り組んだのが良かったかなと思います。国語の受験勉強と同じスタンス。そうすると、与件文と問題文を読むと、違和感(なぜ、わざわざこのキーワードを入れているのか)に気づくことができたというのがあります。(もちろん全部が読み取れたわけでもないですが)
あとは、一次試験もですが、6割取れればいいというマインドで臨んだのが精神的に良かったのかもしれません。
1次試験の点数もわからず、2次試験の点数もまだ開示されていませんが、なにか一つでも参考になれば幸いです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?