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事例Ⅰ振り返り R5 中小企業診断士 二次筆記

このnoteの前提

R4に初めて中小企業診断士試験を受けて、ギリギリで一次合格。二次筆記も無事通過できましたが、おそらくギリギリです。(点数開示はまだ)
落ちたものだと思って、口述試験対策を全くしていなかったので、口述試験対策のために、事例ごとに振り返ります。
二次筆記試験を今年受ける方にも参考になればと思います。

<参考> R4年度
一次試験 申込者数 25,986名
     受験者数 21,713名(申込科目を全部受験した人 21,713名)
     合格者数 5,521名(合格率29.6%)
二次試験 申込者数 8,601名
     受験者数 8,241名
     合格者数 1,557名(合格率18.9%)

試験中に与件文をどう読んだか①~⑤

①1行目を見る 
②問題文をさらっと読む 赤ペン片手に
③与件文を読む
 設問ごとに色分け SWOT、時間軸と登場人物整理
④解答イメージ 設問紐付け
⑤解答組み立て メモ

①1行目を見る

  大都市近郊の蕎麦屋

②問題文をさらっと読む

主語と時系列、キーワードを確認する
  第一問 強み弱み ”統合前の”      
  第二問 先代との差別化 ”戦略上の”
  第三問 ”経営統合” X社の留意点 主語「A社経営者」
  第四問 統合過程のマネジメント
      ⑴どのように組織の統合を
      ⑵事業展開 ”競争戦略や成長戦略の観点から”

③与件文を読む
 設問ごとに色分け SWOT、時間軸と登場人物整理

SWOT含め、時系列で整理
1960ー70年代 
 コシ強い蕎麦、地域住民 県道沿いの好立地 駐車場も まちの食堂的
1980年代 
 地域人口増 駐車場拡大
1990年代半ば 
 ファミレス競合で売上減 正社員離職でサービス低下
2000年代初頭
 長男入社
2008年
 メニュー変更、蕎麦集中 徒花的メニュー見直し 効率悪い丼&出前廃止               
 離職率高い 新規メニュー開発力弱く、効率重視でサービス粗雑
2010年
 先代引退 経営方針見直し 地元のファミリー層に絞り込み 複数客
 原材料厳選、価格引き上げ 商品と質を高め差別化
 → but 仕入業者高齢化で仕入不安定、新供給先確保必要
 正社員育成、専業リーダー配置、若手育成 
 目指す方向を明確にし、目的意識の共有や意思統一を図るチーム作り
 → 自主的に問題点を提起し解決する風土が醸成
2015年以降
 安定的に利益確保できる体制
 → but 原材料高騰、地元顧客高齢化
2023年
 X社経営統合
 一見の駅利用者や通勤客向け 客単価抑えて回転率高める  
 接客やサービス省力化 横のつながり少ない
 原材料は地元産の高品質な原材料をも扱う生産者と直接取引する卸業者   
 10年前商業ビル競合 売上減少 →値下げ、終日営業 → 価格競争
 →差別化必要→営業時間短縮、バイト削減シフト制廃止 → 離職率高い

 地域の食べ歩きを目的とした外国人観光客や若者増
 SNSやグルメアプリを頼りに、公共交通機関を利用する訪問者増

④解答イメージ

 ⑴現経営者の話は与件文の後半 
 ⑵仕入業者高齢化 ← 与件文に突然出てきたのでどこかに盛り込む
 ⑶QC活動 ← 4行も使っているので出番ある 
 ⑷卸業者の説明 ← 与件文に突然出てきたのでどこかに盛り込む
 ⑸X社とA社の戦略大きく異なる ← 文章長い シナジー言及どこかで
 ⑹食べ歩き目的増 ← 今後のターゲットで必ず書くとこある
 ⑺公共交通機関を使う人増 ←わざわざ書いている 必ず出番ある

⑤解答組み立て

書きやすい設問から書くという方法もありますが、僕は設問1から順に書き始めます。その中で、解答に時間が掛かりそうなときは、無理に時間をかけず次の設問にいきます。

問1 統合前の強みと弱み →⑴、⑵、⑶

問2 差別化と狙い 先代と比べて →⑴

問3 統合に先立って X社の留意点 →⑸

問4(1) どのように組織の統合を進めていくべきか →⑶、⑸

問4(2) どのような事業 競争戦略や成長戦略の観点 →⑷、⑹、⑺

⑴は、時系列を確認するために意識していて、解答がズレないように意識しました。まったく筋違いの解答になると、部分点ももらえないので。
⑵~⑺は、読みながら、明らかに解答に使って欲しいだろうなと思ってマーカーを引いて読んでいました。

SWOTでマーカーの色を変えるとか、設問ごとにマーカーの色を変えるとか、いろんな解き方がありますが、どの設問用かと考えながら読むと頭が混乱するので、まずは1色で自分の中で読みながら気になった部分をマーカーで塗りました。

いろんな解き方もあるし、人それぞれだと思いますが、ひとつでも参考になるものがあれば嬉しいです。

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