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『祝祭と緑閃光』

火杓と申します。

早速宣伝ですが、こちらの企画に参加しました↓

miki's birthday compilation album
「コス★ミキ Cosmic★miki Channel vol.2 煌めき」

主宰(敬称略)
*yuuka
@69thecasbah
ハマじ
‪@ry_hamaji

2022/12/4(Sun) Release

↓クロスフェードデモ↓

皆さん本当に愛のあふれるいい曲を作ってらっしゃる。
無料DL出来るので遠慮なく16曲全部聴きましょう。DLサイトへのリンクはこの記事の最後に載せておきます。

今回は参加楽曲である『祝祭と緑閃光』という曲について色々書きます。


①企画参加のきっかけ

mikiというのは、僕の曲にいつも歌声を入れて貰っているボーカロイド"SF-A2 開発コードmiki"ちゃんのことです。

僕がボカロ楽曲を制作し始めるにあたり「多分火杓の音楽の色と一番合うだろう」というふんわりした理由で採用したカノジョですが、この1年10か月ほどずーっとお世話になっている相棒です。声がいいんよマジで。

僕のボカロPとしてのバックボーンはさておき、そんな風に同じ子を起用し続けることで曲を聴く入口になっていただけたのか、去年の今頃に*yuukaさんからDMが届きました。

ゆ『mikiちゃんお祝いコンピを2022年にもやりたいから参加検討してくれると嬉しいです(要約)』
火『OK(超要約)』

といったやりとりから数か月後、ハマじさんがツイッターにて企画の立ち上げをアナウンス。

正直な話、この時点では参加するか非常に悩んでおりました。
というのも私事ながら、「今の仕事マジ無理」状態に突入&転職活動もしており人生にちょっと詰まってました。

どう転ぶかで音楽活動に支障が出るかもしれない…参加表明しても締め切りに間に合う保証もない…そんな不安から一旦見送っていたんです。

それから約5か月後。仕事はあっさり決まり、音楽制作の時間も今まで通り(か、それ以上かも)確保できたので、

火『企画参加させてください(要約)』
ゆ『OK(超要約)』

めでたく楽曲制作に取り掛かることが出来ました。快諾してくれてありがとうございます。

参加背景はここまでにして、メインディッシュの曲のお話に移りましょう。


②セルフライナーノーツ

Ⅰ:曲を作るにあたって

コンピ参加楽曲のルールはシンプルで、むしろ間口が広い分自由度も高く、逆に言えばどういう曲を作るかは全て制作者に委ねられているもんだから方針決定に悩むことに全然なりませんでした。

僕はJ-POPが好きだし、バンドサウンドが好きだし、ピアノを始めとするキラキラエモエモした楽器が好きです。
背伸びして何か別のことを意識する必要はなく、思うがままに自分が好きなテイストで良い曲を作って寄稿しよう…そう決心するまでに躊躇いはありませんでした。

なので特に気負うこともなく、自信をもって楽曲制作に取り掛かることになります。やはりドラマ無し。

ちなみに、去年は個人的にお祝いの気持ちを込めて一曲作り公開しました。クリスマスソング兼用です。

今でもお気に入りのウルトラポップな一曲です。ぜひ聴いてみてね。


Ⅱ:曲名とテーマ

仮タイトルは『バースデーイルミネート』だった気がします。ダセェ。
でも生誕企画だし「バースデー」という用語が他の作家さんと重複したら何だか申し訳ねぇなと思い、色々考えた結果『祝祭と緑閃光』になりました。カタカナ無いなった。

この『〇〇と△△△』という字面はお気に入りで過去曲にもいくつか採用していますが、ぶっちゃけ関連性は無いです。どんな曲があるのか気になった方はぜひチャンネルマイリスへGO。

で、聞き慣れない「緑閃光(りょくせんこう)」とは何なのかというと、グリーンフラッシュと呼ばれる自然現象のことです。

この火杓、自然現象や天文ショーについて見たり調べたりするのが好きなオタクなので、今後もこういう現象を曲名やテーマに使うでしょう。

緑閃光は非常に珍しい現象らしく、ハワイでは「見たものが幸せになれる」という言い伝えがあるとか。
幸せをテーマにしたかった身としてはピッタリな言葉だし、そんな空が奇跡的に見えたらそれはもう祝うしかないだろうと思い、字のバランスを考えて「祝祭」というワードもチョイス。

こうして曲名が決まったのでした。


Ⅲ:メロディと構成

イントロめちゃくちゃ良くない?????

イントロのメロディは1サビ終わりとアウトロでも使われていますが、繰り返し使うに値する最強のやつなので自画自賛させていただきました。

まず、曲の制作方法はいつも<オケ→歌メロ→歌詞>の順なので楽器編成から考えます。
ピアノを使うことは確定していたので、まずはピアノでメロディを打ち込み、それを支えるバンド楽器で骨組みを作り、シンセのちょい足しによってイントロをざっくり完成させました。

もうこの時点で「良い曲~(^q^)」と実感し200回くらいリピート再生しましたね。
※ちなみに制作過程で何度も何度も同じパートを聴き直すので、回数は誇張じゃないかもしれません。

そしてあとは思いつくままに打ち込んで、オケとメロディが完成です。
具体的な作曲方法は割愛します。もし別で機会があればその時に詳しく書きましょう。

拘りポイントはBメロとソロの転調でしょうか。
一応補足すると転調というのは、決められた音のルールを曲の中で意図的に変えてしまうことで、流れにフックを作る技法のことです。
カレーの具材で肉じゃがを作る感じといえば解りやすくなるかと思いましたが全然ならねぇな。

転調は様々な意図をもって組み込まれるものです。今回はサビの盛り上がりや突き抜けっぷりを強調するために導入しました。
その方がエモいからです。理論は知りません。

もう一つ挙げるとすれば、あまり長い曲にしないよう心がけました。
曲にとって最善だと思ったなら長短は関係ないんですけど、このくらいのテンポ感なら長くても4分いかないくらいがちょうどいいと思います(諸説あり)。


Ⅳ:歌詞

話は変わりますが、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という作品をご存じでしょうか。ご存じでしょう。

普段映画とか見ないしサブスクもやってないのですが、これを見るためだけにネトフリに登録し大粒の涙を流したものです。
最近金ローでも放送されて話題になりましたね。

制作時は特に意識していなかったはずなのに、改めて歌詞を読み返してみると「一度は諦めた未来がここにある」というフレーズを中心に、節々に影響を受けている形跡が見られます。
金ロー見た後MVの修正してたら変に重ねてしまって(´;ω;`)ブワッとなったのが証拠。証拠?

影響はともかく、前述の通り歌メロが先に出来てそれから歌詞を書いたわけですが、今回は珍しく歌詞の後にメロディをそこそこ手直ししています。いつもはほとんど直しません。

この火杓、メロディ至上主義な故に歌詞に対する拘りが弱く、もちろん「この歌詞めっちゃいい。好き」という感想を抱く音楽もたくさんありますが、まずはメロディありきなんですよね。メロを好きにならないとそもそも歌詞に行きつかないというか…。

しかし本楽曲については歌詞の流れに合わせてメロを変えて、なるべく言葉がちゃんと残るように弄ったつもりです。だから同じAメロでも歌の譜割りが毎回違ったりするんですね。

とはいえ歌詞に込めた細かい真意の答え合わせはしないので、各々心の中で好きに解釈していただいてOKです。でも解釈を人に押し付けちゃダメよ。個々人で自由に聴きましょう。

一つだけ言うなら、「あなたがいて本当に良かったな」と、本当にそう思います。


③まとめ

まさかアルバムのラストを飾るとは思いませんでした。
(クロスフェードで初めて知った)

もう自分で言いますが、祝祭と緑閃光で結んでくれて本当にありがとうございます。エモが極まってる。

どの曲も本当に素敵で、作家目線でも編曲やミックスについて勉強になるし、企画に参加して良かったと心から思います。

DLサイトはこちら↓

何度も言いますが無料です。これだけの曲が詰まって無料ってもう奇跡だよね。
mikiちゃんへの「おめでとう」と「ありがとう」の気持ちが籠った名盤をぜひ聴きましょう。

そして最後に、『祝祭と緑閃光』も動画を公開しました。
綺麗な映像になったから見てほしい。


では、また次の機会にお会いしましょう。

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