今年作った単発曲おさらい
火杓と申します。
え、もう2023年終わるんですか?
◆単発曲セルフライナーノーツ
『放て愛情』
2023年5月1日公開
ちょっと変わったことをしてみようと思い、デュエット曲を作りました。初めましてGUMIちゃん!
春先にミニアルバムを作った後、ちょっと休憩がてら単発曲の構想を考えていた時に浮かんだアイデアをそのまま形にしました。
当時は明るくやかましいパワーポップを久しく作ってなかったのもあり、ボーカルも折角2人いるんだから出来る限り派手で華やかに…と足し算しまくった結果こうなりました。やはりパワーポップは正義。
ドラムソロを入れてみたり急にシャッフルビートを混ぜてみたり、展開の多い曲なので制作に時間がかかりましたが、苦労した分満足度も一入です。
デュエット…とはいうものの、作曲者個人の観点ではツインボーカルの方がしっくりきます。
拘りポイントとして、息継ぎを入れれば主旋律をギリギリ一人で歌える譜割りに調整したんですよ。音をかぶせる演出は全然嫌いじゃないけど、カラオケだと気持ちよく一人で歌える曲の方が好きなので。どうでもいいか。
歌詞については、割と自分が思っていることを素直に反映した感じです。
自己犠牲というか、自分より他人優先ばかりの優しすぎる君へ、押し付けがましくて迷惑だとしても「君は素敵で愛されるべき存在なのだ」と声を張る…音楽は躊躇いなくそれができるから良い。
涙の美学なんて知らねぇ!笑っててほしいに決まっとろうが!という脳筋ソングでした。
あと、動画作成も時間かかったなぁ…。デュエットだし2人描かなきゃ…あとソロパートはデフォルメキャラも欲しい…とか考えてたら引くに引けなくなりましたね>ワ<
デュエット曲はまたどこかのタイミングで作ってみたいです。
『快晴の唄』
2023年9月16日公開
いつもより少し自由に作った曲。
2枚目のミニアルバム制作を経て、頭の中では3枚目を今年中に出そうかと案を練っていたのですが、アルバムというのは構成を考える以上曲の自由度が下がってしまうため、ちょっとばかし閉塞感を持っていました。
別にプロじゃあるまいし好き勝手作ればいいじゃんって話だけど、自分のめんどくさい性格が悪いので鼻で笑ってください。と言ってもアルバム制作自体も好きだから、そのうちまたやるよ。当時はそのタームじゃなかっただけで。
で、「自分の為の、自分が好きな曲を作ろう」というコンセプトのもと、自由に仕上げたのが快晴の唄。めccccccっちゃいい曲。
快晴の空に突き抜ける爽やかさが本当に泣けてくるのよ…。
「放て愛情」では涙なんか要らねぇ!と脳筋全開でしたが、こちらは涙を肯定して寄り添っていますね。本当に同じ制作者から生まれた曲なのか甚だ疑問です。
あと他にもどうでもいい個人的転換ポイントがあるけど言わなくていいや。万が一知名度が上がって曲考察をしてくれる人が現れたときのために隠しておきます。めんどくせぇ性格だなほんと。
曲の仕組みはいたってシンプル。楽器もギター、ベース、ドラム、ピアノ、ストリングスというJ-POPの黄金編成。やはり王道こそ至高。そうめんは麺つゆ、カレーはバーモ○ト、ヘッドセットはロジ○ールなんですわ。
何の話だっけ?
そう、ギターソロの話。あまりにもエモくて泣けるソロになったからこれも推しポイントです。ソロだけでなくサビ裏のリードギターも、イントロのアルペジオも総じて上手くできたと思う。
自分が特に好きになった曲は得てしてあまり反応ないことが多いけど、今回はちょいちょいお言葉をいただけて嬉しかったです。まるで自分を肯定されたような気分で本当にありがたい気持ち。
音楽の聴き方も受け取り方も特に強制はしないが、誰かに寄り添える曲になったなら火杓冥利に尽きます。
『悪戯なマスカレード』
2023年10月21日公開
自由が過ぎた結果想定外の曲になりました。どうしてこうなった。
まずはラブコメの話をしましょう。…まぁ座ってください。まぁまぁまぁ。
世の中には「普段マウントを取ってくるヒロインがヒーローの無自覚な反撃にあって悶えるなどする」系ラブコメってあるじゃないですか。
この曲はそれです。
いや、最初はそんなつもりなかったので、そうなってしまったというのが正しい。
というのも、構想段階では…
・お洒落なシャッフルビートで少し大人な雰囲気
・暗めの歌詞でアンニュイさを演出
・ハロウィンを絡めてみる
だったのが、
・ロックンロールっぽい(ロックンロールではない)
・歌詞がラブコメ
・ハロウィンを絡めている
となり、快晴の唄で自由を手に入れてしまったが為に調子に乗った結果へんてこな曲が出来てしまいました。
そして途中で「あ、これお洒落は無理だ」と悟ってからはピアノ等のキラキラ楽器起用も諦めました。無骨なバンドアンサンブルで力押し。
しかしこれがいい曲なんですよね…歌詞も「不覚にもハッピー」という最高のキラーフレーズ(自画自賛)が生まれて、結果良ければオールオッケーを見事に体現しています。
あと、この頃絵描きの技術向上に邁進しているおかげか、一枚絵の出来もなんか良さげでして。口元差分のみで表情を描き分けるなんてこともできたりして。
想定外だらけなのも別に悪くはないなと実感した火杓なのでした。
『ミッドナイトグレイス』
2023年12月4日公開
mikiちゃん生誕日に投稿。おめでとうmikiちゃん!
僕はこの音楽活動の中で、毎年12/4に曲を投稿しております。
どれも良い曲ですね。
今回は3作目、つまり火杓活動も3年近くやってる計算です。
売れてねぇにも関わらず、ほんとによく飽きずに続けてるなぁ。
記念日を意識するのも当然、というかある種の責任感から、いつも以上に「良い曲」になるよう力を注いできました。今回も勿論今年得た技術やノウハウを総動員して作ってます。
ただ今までと少し違うのは、「お祝い」自体がテーマではないという点です。素直に受け取れば愛の歌、でも裏テーマは悲劇の前章。そんな美しくて儚い曲になりました。
僕は火杓を始めて以降絶対にどこかで冬のバラードを作りたいと思っていたのですが、技術や感性やタイミングが整わず、3シーズン目にしてようやく制作にこぎつけることが出来ました。
他にも冬うたネタはまだストックがあるけど、シーズナルなものは公開時期を合わせないと鮮度が落ちるし、その時期次第で作りたい曲も変わるしで、しばらくは小出しになりそうです。
アウトロのピアノソロが特にお気に入りです。泣ける。
ぜひたくさんの方に聴いてほしい。
◆まとめと来年の抱負みたいなもの
2023年は(も)色々あった。嬉しいことも悲しいことも。
そういう生きている上で当たり前のように享受している体験が曲作りにも反映されて、自分のいた証が増えていくのがまた楽しくて。
今年は15曲くらい作りました。配信リリース限定で聴けるものも含めると、もうすぐ累計50曲に迫ろうかというところ。実際このペースってどうなんだ?個人で作ってるアマチュアの割には少ないのだろうか。
作曲環境を変えて、秋頃からはイラスト制作環境も変えて、お陰様で自由度が広がりスキルアップにも繋がりました。やりたいことがまだまだあるので来年も飽きない限り作り続けます。
火杓は作る曲のジャンルがとっ散らかっていることで有名ではありませんが、多分来年も「こういう曲作りたいな…作ろ」という崇高なとっかかりでトライしていくのでしょうね。
聴いてくれる人がもっと増えてくれることにもちょっぴり期待しつつ、ここで締めさせてもらいます。
2024年もよろしくね。
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